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千曲川のスケッチ 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 1955/04/20 |
JAN | 9784101055138 |
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千曲川のスケッチ
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千曲川のスケッチ
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商品レビュー
3.7
10件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
明治32年4月に単身小諸へ赴任した藤村が 画家の写生・スケッチとおなじような「研究」を文章・散文において試みたのが この「千曲川スケッチ」であり、その後の最初の長編『破壊』に続いていく 藤村は都会から抜け出し7年間小諸で生活した その地に住む人々との関わりや情景を丁寧に表現している 『農夫の生活』 -彼らに近づけば近づくほど、隠れた、複雑な生活を営んでいることを思う- どうしても未だ彼等の心には入れない- 外から来た人だからというだけでなく 過ごしてきた時間がそもそも違うだろう ものごとの価値観も 都会からきた物書きの人とは 全く違う いくら興味があって知りたいと思っても 同じ空の下 同じ時間をそれも長い時間共にしていくことでしか 本当のところに近づけないだろう 『春の先駆』 -あの羊の群れでも見るような、さまざまの形した白い黄ばんだ雲が、あだかも春の先駆をするように、微かな風に送られる- -柔らかな乳青の色の空に、少し灰色の影を帯びた白い雲が遠く浮かんだのは美しい- 空を眺めているだけでなく スケッチしたくなってきた
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長野県小県郡青木村にある田沢温泉を訪れてこの本を知り読んでみた。信州小諸で教師をした藤村がこの地域の純朴な生活を素朴な文面で丁寧に再現している。友人である吉村樹(しげる)さんに贈るという体で描き出している。スケッチというタイトルが相応しいほど、村の様子が色彩よく思う浮かぶようであ...
長野県小県郡青木村にある田沢温泉を訪れてこの本を知り読んでみた。信州小諸で教師をした藤村がこの地域の純朴な生活を素朴な文面で丁寧に再現している。友人である吉村樹(しげる)さんに贈るという体で描き出している。スケッチというタイトルが相応しいほど、村の様子が色彩よく思う浮かぶようである。
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藤村が一時期住んでいた千曲川流域の自然や、風物等が、美しい文章でスケッチされています。 藤村は、このあたりを機に、詩から小説へ転換しているので、散文の練習といった感もありますね。 ツルゲーネフの猟人日記等に似た感じがするが、ツルゲーネフのほうがちょっとおもしろいかな。
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