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本質を見抜く力 環境・食料・エネルギー PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2008/09/30 |
JAN | 9784569701943 |
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本質を見抜く力
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商品レビュー
4
48件のお客様レビュー
歴史をエネルギーなどの観点から紐解く話は面白い。と思ったら『日本史の謎は「地形」で解ける』の竹村氏との対談でした。 この本はモノから現代社会を語る本です。 例えばヒトラーがソ連に侵攻したのは思想の問題ではく、「石油がたりなかったから」日本は自分たちの存在のベースになっているモ...
歴史をエネルギーなどの観点から紐解く話は面白い。と思ったら『日本史の謎は「地形」で解ける』の竹村氏との対談でした。 この本はモノから現代社会を語る本です。 例えばヒトラーがソ連に侵攻したのは思想の問題ではく、「石油がたりなかったから」日本は自分たちの存在のベースになっているモノ、存在を支えているモノは何なのだろうという科学的・客観的な判断能力がなかった。軍人は成功すれば爵位がもらえるから戦争思考になるけど、油のことを気にしていたら戦争は起きなかったかも。そんな話。
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今から、草むらに行って虫でも捕まえた方がいいのかな〜、っと言う読後感。抽象的な議論を積み重ねてもどうにもならない、と言うのは確かにそうだと思われた。「下」から積み上げていくことが、確実である方法である、と言うのは、確実性の高いこと、かつ自分の中で何度も咀嚼したことしか言わない(言...
今から、草むらに行って虫でも捕まえた方がいいのかな〜、っと言う読後感。抽象的な議論を積み重ねてもどうにもならない、と言うのは確かにそうだと思われた。「下」から積み上げていくことが、確実である方法である、と言うのは、確実性の高いこと、かつ自分の中で何度も咀嚼したことしか言わない(言えない)養老さんらしい発言である。確かに苦労は多かったろうが、ある意味でうらやましいとも思える養老さんの生き方は、いつも本気で世界と向き合っているその姿勢がそう思わせるのだろう。 本質を見失いがちな現代人に、おすすめの一冊である。
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この対談本が面白いのは、上から目線の養老先生は本質を見失ったことも言っているのに、対談相手の竹村さんは本質を見抜いたコメントをされていることだ。 例えば、60ページで養老さんは、「自給率を高めることとフードマイレージを低く抑えることは必ずしもイコールではない」と述べている。環境...
この対談本が面白いのは、上から目線の養老先生は本質を見失ったことも言っているのに、対談相手の竹村さんは本質を見抜いたコメントをされていることだ。 例えば、60ページで養老さんは、「自給率を高めることとフードマイレージを低く抑えることは必ずしもイコールではない」と述べている。環境・エネルギーの観点からは全く正しい。ところが、EUがそういう発想で各国で分担しているというのは、論理の飛躍だ。EUは幾重もの陸路と海路で繋がっているから、食糧安全保障の観点からも分担は正しい。しかし、日本は輸入=海路なので、コロナ禍のコンテナ不足のようにリダンダンシーの点で危うく、日本はEUとは違い、単独での自給率はやはり不可欠な指標だ。 第四章には、「水争い」をする必要がない日本の役割というタイトルがついているが、竹村さんは、東大の沖教授のバーチャルウォーターを取り上げて、日本が間接的には水の大輸入国であることや、水問題が地球温暖化の影響の目に見える事象であることを伝えている。つまり、日本は食料や材木の輸入という形で水争いに巻き込まれていることを示している。これは、まさに本質を見抜いている。
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