本質を見抜く力 の商品レビュー
本を読んで得られた新しい視点。途中の農業の章では脱落しそうになったが、やはり養老先生だ。 雪は自然の貯水湖 何かを成し遂げようと思ったら味方は多くなくてもいいが、敵は少ない方がいい 正しいやり方ではなく正しい受け取り方がある。 2026.3.12
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仕事の参考になるかなと思いさっくり読み。全体を通した主張はさておき、初めて知れたことがあって面白かった。 ・縮み思考の日本人の話→最後はちょっと飛躍した気もするが興味深い ・水について、国際河川がない日本はプレゼンス高→島国の利点。逆に日本列島も複数の国に分かれていたら大変なことになっていたはず。 ・日本の漢字の部首で最も多く使われているのはさんずい。お金を湯水のごとく使うという表現は他国にあるのか→調べてみたい ・一点だけモヤっと 「少子化の原因は『今結婚して子供を作るのは危ない。この世の中で子供が幸せになるかわからない』という直感を感じているのでは」という一文があったが、子供ではなく自分のことを考えるようになったからだと思う。昔にくらべ大人の幸せの形もいろいろ増えた。今結婚して自分が幸せになるかわからない。と思うようになったからでは? 作者の文章は【子供が欲しい人が、結婚する前から子供のことまで考えて、だから結婚しない。少子化】という図式になっているがそこもズレている気がする。子供が欲しい人は結婚するし、子供が欲しくない人は結婚しない。ライフスタイルや価値観の変化に伴い後者の人が増えた、というだけでは? 世代なのか男女の差なのか、本の本筋ではないのに妙にもやもやしてしまった…。
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歴史をエネルギーなどの観点から紐解く話は面白い。と思ったら『日本史の謎は「地形」で解ける』の竹村氏との対談でした。 この本はモノから現代社会を語る本です。 例えばヒトラーがソ連に侵攻したのは思想の問題ではく、「石油がたりなかったから」日本は自分たちの存在のベースになっているモ...
歴史をエネルギーなどの観点から紐解く話は面白い。と思ったら『日本史の謎は「地形」で解ける』の竹村氏との対談でした。 この本はモノから現代社会を語る本です。 例えばヒトラーがソ連に侵攻したのは思想の問題ではく、「石油がたりなかったから」日本は自分たちの存在のベースになっているモノ、存在を支えているモノは何なのだろうという科学的・客観的な判断能力がなかった。軍人は成功すれば爵位がもらえるから戦争思考になるけど、油のことを気にしていたら戦争は起きなかったかも。そんな話。
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今から、草むらに行って虫でも捕まえた方がいいのかな〜、っと言う読後感。抽象的な議論を積み重ねてもどうにもならない、と言うのは確かにそうだと思われた。「下」から積み上げていくことが、確実である方法である、と言うのは、確実性の高いこと、かつ自分の中で何度も咀嚼したことしか言わない(言...
今から、草むらに行って虫でも捕まえた方がいいのかな〜、っと言う読後感。抽象的な議論を積み重ねてもどうにもならない、と言うのは確かにそうだと思われた。「下」から積み上げていくことが、確実である方法である、と言うのは、確実性の高いこと、かつ自分の中で何度も咀嚼したことしか言わない(言えない)養老さんらしい発言である。確かに苦労は多かったろうが、ある意味でうらやましいとも思える養老さんの生き方は、いつも本気で世界と向き合っているその姿勢がそう思わせるのだろう。 本質を見失いがちな現代人に、おすすめの一冊である。
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この対談本が面白いのは、上から目線の養老先生は本質を見失ったことも言っているのに、対談相手の竹村さんは本質を見抜いたコメントをされていることだ。 例えば、60ページで養老さんは、「自給率を高めることとフードマイレージを低く抑えることは必ずしもイコールではない」と述べている。環境...
この対談本が面白いのは、上から目線の養老先生は本質を見失ったことも言っているのに、対談相手の竹村さんは本質を見抜いたコメントをされていることだ。 例えば、60ページで養老さんは、「自給率を高めることとフードマイレージを低く抑えることは必ずしもイコールではない」と述べている。環境・エネルギーの観点からは全く正しい。ところが、EUがそういう発想で各国で分担しているというのは、論理の飛躍だ。EUは幾重もの陸路と海路で繋がっているから、食糧安全保障の観点からも分担は正しい。しかし、日本は輸入=海路なので、コロナ禍のコンテナ不足のようにリダンダンシーの点で危うく、日本はEUとは違い、単独での自給率はやはり不可欠な指標だ。 第四章には、「水争い」をする必要がない日本の役割というタイトルがついているが、竹村さんは、東大の沖教授のバーチャルウォーターを取り上げて、日本が間接的には水の大輸入国であることや、水問題が地球温暖化の影響の目に見える事象であることを伝えている。つまり、日本は食料や材木の輸入という形で水争いに巻き込まれていることを示している。これは、まさに本質を見抜いている。
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地球温暖化やエネルギー問題、国家間における水資源の争いや食料問題など、日本を取り巻く様々な環境に対し、客観的データに基づいた分析によってその本質を明らかにする。社会的事象を解剖学的な見地から解説して、その著書『バカの壁』で大ブレイクした養老孟司と、国土交通省(旧・建設省)で河川局...
地球温暖化やエネルギー問題、国家間における水資源の争いや食料問題など、日本を取り巻く様々な環境に対し、客観的データに基づいた分析によってその本質を明らかにする。社会的事象を解剖学的な見地から解説して、その著書『バカの壁』で大ブレイクした養老孟司と、国土交通省(旧・建設省)で河川局長を務めた一方で作家としても多くのエッセイを出している竹村公太郎という理系のお二人が、人類が農業を始めたとされる縄文時代まで遡り、今の地球上で起こっている諸問題について、正しい「モノの見方」・「日本の見方」を語り合う。
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【由来】 岸由二の「流域地図」の関連本からの養老孟司関連本(amazon)。タイトルには偽りありっぽいけど、ちょっと面白そうかなと。 【期待したもの】 日本について地理学的な観点からうんたらかんたらってamazonのレビューに書いてあった。
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石油、温暖化、少子化、水に農業の問題。事の起こりを知ってから自分の頭でしっかり考えることをしなくては「だめ」ですなぁ!
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諸氏の対話がそのまま本になっている。会話形式のため発言が大袈裟であったり、それは言いすぎだろうというものが多かったように思う。ただ、見方として面白い部分もあった。中国の発展が水の制約で限界があるというのは新鮮だった。
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養老猛司氏の本は読んだことがないが、「バカの壁」ほか、なんだかおもしろそうなのでそのうち読んでみよう。 竹村氏は元国土交通省局長。 そういう2人による環境・食料・エネルギー問題をめぐる対談集で、談論風発風に進んでいたところに、神門善久という農学教授が飛び込んできて、農政問題が大...
養老猛司氏の本は読んだことがないが、「バカの壁」ほか、なんだかおもしろそうなのでそのうち読んでみよう。 竹村氏は元国土交通省局長。 そういう2人による環境・食料・エネルギー問題をめぐる対談集で、談論風発風に進んでいたところに、神門善久という農学教授が飛び込んできて、農政問題が大変だ、誰もオレの言うことを聞いてくれない、農林水産省はバカだと叫ぶので、年寄り2人がもてあましてニガ笑いといった座談風景が思い浮かんでくる本でした。 竹村氏の発言。 「頭のいいだけではない、勇気もあり、社会を綱渡りしていく度胸とバランス感覚を備えた役人が少なくなりました。 現在はマスコミによって細部のミスでたたかれ意気消沈し、役人になろうとする優秀な人材はカネ儲けのマーケットの世界に行ってしまう。 この激動の時代にこそ構想力と気概を持った役人が必要です。国の役人こそが百年後の国土と食料とエネルギーを考えるセクターになるべきです。」(p158) 「役人」のところは「政治家」と読み替えるべきかもしれない。
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