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闇の公子 ハヤカワ文庫FT
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 早川書房 |
発売年月日 | 2008/09/15 |
JAN | 9784150204761 |
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闇の公子
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商品レビュー
4.1
30件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ファンタジーであり、昔々のお伽話であり、古文であり、闇の話であり光の話である。全体に漂う暗いエロチズム。さんざ人を狂わせ続けた(憎らしいな〜と思っていた)闇の王が地球の人々の為身を投げ出して、少しは好きになれそうだと思ったら7人の生娘の胎を借りて蘇ってキーッ!全体にかなり装飾的だったのに読みやすくて、スラスラ読めました。
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- ネタバレ
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妖魔の王アズュラーンによる気まぐれで翻弄される人々のオムニバス。とにかく文章が美しい。人生を狂わされる人間の矮小さ、純粋さ愛おしさが際立ちそりゃ何でも出来るアズュラーンも愉しくてちょっかい出しちゃうよね。 結局自分で自分の首をしめる結果になるけど、種まきの段階から憎悪と対峙する場面、その流れも完璧。あと復活するラストはなんだか笑える。 「平たい地球」シリーズ第1作だけどこれだけ完成されてると思う。ダークファンタジーの最高峰。 タニス・リーはやっぱり凄くて変わらず好きなんだけど翻訳された浅羽さんもとてつもなく凄い人なんだなと再認識した。なのになんで絶版なんだ....!!!!
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語られる物語の描写があまりにも美しく耽美的で、魅せられたように一気に読破してしまうような話だった。 特に好きなのはシザエルとドリザエムの話だ。 ラストのアズュラーンの呼びかけに応え、振り向いたときの二人の表現には自然に涙が出た。 ”二度も分かつにはみごとであり過ぎる” ”この世でいかほどの値打ちを持つかは知らぬが、わが祝福を受けて旅立つがよい” と云うアズュラーンの言葉で幕を閉じるところが、ひとつの物語の閉じ方として、最高のものを見たとさえ感じた。
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