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自動車絶望工場 ある季節工の日記 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1983/09/01 |
JAN | 9784061830967 |
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自動車絶望工場
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商品レビュー
3.8
28件のお客様レビュー
1972年、某自動…
1972年、某自動車工場で自ら季節工として働いた体験のルポタージュ。書かれていることが本当なら、たしかにひどい。経常利益一兆円を達成した、某自動車工場の現状はどうなんだろう?
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ベルトコンベア作業の…
ベルトコンベア作業の非人間性に著者は焦点をあてているが、僕はそこよりもトヨタ本社の増産計画が現場の工場・作業員たちにどのように受け止められていたのかや、ある意味がないような労働組合、自衛隊とトヨタの蜜月関係、上司からの命令に反抗しながらも始業ベルが鳴ってしまうと黙々と働く作業員と...
ベルトコンベア作業の非人間性に著者は焦点をあてているが、僕はそこよりもトヨタ本社の増産計画が現場の工場・作業員たちにどのように受け止められていたのかや、ある意味がないような労働組合、自衛隊とトヨタの蜜月関係、上司からの命令に反抗しながらも始業ベルが鳴ってしまうと黙々と働く作業員というところに興味を持った。増産計画というのは結局のところベルトコンベアのスピードを上げることに他ならないのだが、嫌だ嫌だと言いつつ結局受け入れてしまう作業員たちというところは、非常に日本らしいと思う。
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鎌田慧は1936年青森県弘前市生まれ、まだご存命で、現在85歳だ。Wikiでの「職業」の紹介は、ルポライター・社会活動家となっており、数多くのルポルタージュを書かれている。 本書はルポルタージュの古典的傑作として名高い作品だ。 筆者は、1972年9月から1973年2月までの約半年...
鎌田慧は1936年青森県弘前市生まれ、まだご存命で、現在85歳だ。Wikiでの「職業」の紹介は、ルポライター・社会活動家となっており、数多くのルポルタージュを書かれている。 本書はルポルタージュの古典的傑作として名高い作品だ。 筆者は、1972年9月から1973年2月までの約半年間、トヨタのトランスミッション製造工場で期間工として働く。本書は、その間の経験を、日記形式で綴ったルポルタージュである。 ベルトコンベアが流れるトランスミッション製造現場は、生産レートを限界まで上げているため、常に時間に追われ、肉体的に限界に近いくらいきつく、仕事は単純作業の繰り返しでやりがいはなく、生産を優先するために安全に難がある。給料は良いのだろうが、そこで働く人間は、日々、心身を削られ、退職率が高く、常に穴埋めのために人を募集している。ルポルタージュには、筆者自身や周囲の人たちが、日々消耗していく様子をリアリティを持って(体験しているのだからリアリティは当然ある)描かれている。読んでいて面白い話ではないが、職場・工場がどのようなところなのかが、手に取るように理解できる。 筆者が期間工として体験的に工場勤務してから50年以上が経過している。今の職場の様子がどのようなものなのかは分からないが、50年前の自動車会社では、第一線の現場労働者を酷使することによって、利益が出ていたのだということが理解できる。
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