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ウィチャリー家の女 ハヤカワ・ミステリ文庫
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ウィチャリー家の女 ハヤカワ・ミステリ文庫

ロス・マクドナルド(著者), 小笠原豊樹(訳者)

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ウィチャリー家の女 ハヤカワ・ミステリ文庫

定価 ¥1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1976/04/30
JAN 9784150705015

ウィチャリー家の女

¥1,705

商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2010/05/28

サンフランシスコの波…

サンフランシスコの波止場から姿を消したフィービ・ウィチャリー。父親から捜査を依頼されたリュウ・アーチャー。しかし、事件は父親の予想とは違う悲劇へと・・。ロス・マクの最高傑作だが、この作家はかなり重い。じっくりと読まないと、見失います。

文庫OFF

2026/09/15

ハードボイルドというと大勢が暴力と血に塗れた世界に一人立つタフガイを想像しがちだが、個人的にはあくまでもハードボイルドというのは名前とは裏腹に観察者の物語であると思っている。 その観察者の物語こそまさに本作で、主人公のリュウ・アーチャーである。 いわゆるミステリとは別で、事件の真...

ハードボイルドというと大勢が暴力と血に塗れた世界に一人立つタフガイを想像しがちだが、個人的にはあくまでもハードボイルドというのは名前とは裏腹に観察者の物語であると思っている。 その観察者の物語こそまさに本作で、主人公のリュウ・アーチャーである。 いわゆるミステリとは別で、事件の真相やそこに至るまでは足で稼ぐ姿が印象的だが、突き落とすかのようなクライマックスが胸に刺さる。核心に向かう時の悲しみと、それ以上は見せなくても分かるだろうというようなあの幕切れ。これには固茹での名がふさわしい。

Posted by ブクログ

2026/08/29

ロス・マクドナルド 読破進行中。 傑作と評価が高い一冊。 賛否両論あるトリックに エーッとなった。 ロス・マクドナルドの リュウ・アーチャーシリーズの 主だった作品を読み進めてきた。 「動く標的」 「象牙色の哄笑」 「凶悪の浜」 「運命」に続いて 五冊目の「ウィチャリー家の女」...

ロス・マクドナルド 読破進行中。 傑作と評価が高い一冊。 賛否両論あるトリックに エーッとなった。 ロス・マクドナルドの リュウ・アーチャーシリーズの 主だった作品を読み進めてきた。 「動く標的」 「象牙色の哄笑」 「凶悪の浜」 「運命」に続いて 五冊目の「ウィチャリー家の女」。 「動く標的」では名家の誘拐事件。 「象牙色の哄笑」では分裂した女性の姿。 「凶悪の浜」ではセレブクラブとハリウッドの虚栄。 「運命」では名家の内実。 こうした事件を追いかけてきた。 次第に、リュウ・アーチャーは 先駆者スペードやマーロウの 追随者の道を離れ、 心理主義的アプローチで アメリカの時代を映す 鏡としての役割を もつようになってきた。 自らの主張は声高に叫ばない。 出会った人々への感慨と思いは漏らすが、 ただひたすらに事件を追い続ける。 そこから、アメリカの家族の闇が 浮かび上がってくる。 そして、そこに独特のトリックが 仕掛けられている。 「ウィチャリー家の女」は 21才の女性フィーベ・ウィチャリーが失踪し、 アーチャーがその女性を探し求める物語だ。 依頼主は富豪の父親ホーマー・ウィチャリー。 別れた妻キャサリンがいる。 しかし、元夫婦の関係は冷えきっていた。 さらにフィーベにはボビー・ドンカスターという ボーイフレンドがいた。 さまざまな人物と出会い、動き回り、 アーチャーは別れた妻キャサリンが 購入したのちに手放していた マンデヴィル屋敷に辿り着く。 アーチャーはキャサリンに出会うのだが、 彼女はまた行方不明になる。 ここが読後にして思うと、 最大のポイントだった。 ロス・マクドナルドは フロイトに傾倒していたこともあり、 その家族を見る目は心理主義的だ。 物語にも精神病医が登場し、 ようやく見つかった フィーベの心理を代弁する。 そして、最終局面。 事件はどんでん返しを見せる。 終盤。犯人が確定したと見せて、 ひっくり返すのはロス・マクドナルドの やり口になっている。 そして、そのクライマックスに まんまと乗っけられてしまう。 さらにこの物語では あるトリックが使われ、 それが事件を複雑なものにし、 アーチャーを迷わせる。 このトリックについては そんなことある?と 読後に少し疑問を抱いた。 「運命」で見えてきた リュウ・アーチャーシリーズの骨格。 アメリカの家族のダークサイドを描き、 心理主義で登場人物たちの内面を分析し、 探偵アーチャーは鏡面のように それらの家族を映し出す。 そこにロス・マクドナルドらしい トリックを潜ませる。 その姿が明確になった 「ウィチャリー家の女」だった。 Divorce, and destruction and death 離婚と、破滅と、死 登場人物の一人が暗い声でつぶやく と解説に書かれたこの3つのDが この物語を通底し、 さらには当時のアメリカから現代のアメリカ、 そして、現代人のすべてに 現代社会が生み出す嘆きを投げかけている。

Posted by ブクログ

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