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習慣と懐疑
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 南窓社 |
発売年月日 | 1985/03/01 |
JAN | 9784816500602 |
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習慣と懐疑
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「習慣」というテーマをめぐって、過去の思想家たちがおこなってきた議論について考察している本です。とりあげられているのは、サブタイトルに挙げられているモンテーニュ、パスカル、ベルクソンのほか、ドイツ・ロマン主義の思想家であるノヴァーリスにも触れられています。 著者は、「自然」と「...
「習慣」というテーマをめぐって、過去の思想家たちがおこなってきた議論について考察している本です。とりあげられているのは、サブタイトルに挙げられているモンテーニュ、パスカル、ベルクソンのほか、ドイツ・ロマン主義の思想家であるノヴァーリスにも触れられています。 著者は、「自然」と「人為」の関係という枠組みのなかで、これらの思想家たちの習慣論の位置づけを明らかにしていきます。パスカルは、中間者として人間を位置づける立場から、習慣は自然の堕落だと考えました。これに対してノヴァーリスは、習慣は人為の堕落だと考えます。ここに著者は、信仰をその思想の中心に置くパスカルに対して、自我を中核とするフィヒテのようなドイツ観念論の思想と密接な結びつきをもっているノヴァーリスの習慣論の独自性を見ようとしています。 ピュロンの懐疑論から多大な影響を受けたモンテーニュの思想は、ストア主義的な理性への信頼に対するアンチテーゼとして位置づけることができると著者はいいます。そのうえで、両者のジンテーゼとして、神の恩寵を得ることで信仰の習慣を身につけうることに正義へと通じる道を見いだそうとしたパスカルの立場を理解することができると著者は論じています。 さらにベルクソンにかんしては、知性の「こわばり」を排してすべてを持続の相のもとに見ることで実践の立場を切り開いた彼の思想に、習慣の両面的な性格があらわになっていると論じられています。
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