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狂風世界 創元SF文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1970/09/11 |
| JAN | 9784488629045 |
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狂風世界
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狂風世界
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商品レビュー
3.5
7件のお客様レビュー
自然の猛威と人間の不条理が交錯する終末的な世界を描いた作品は、突如として吹き始めた強風によって崩壊していく都市の姿を鮮烈に描写しています。建物の倒壊や砂塵舞う廃虚の風景は、まるで70年代のSF映画のようで、読者を圧倒します。登場人物たちは生き延びるために奔走し、時には助け合い、時には争い合う様子が描かれ、ヒーロー不在のシュールな光景が広がります。著者の文体は心理描写を控えめにし、執拗な風景描写が続くことで、映画のような体験を提供します。バラードの処女長編として、彼の後の作品群へとつながる基盤がここにあり、現代の混沌とした社会を反映するかのような内容が、読者の思考を刺激します。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
SF界隈ではたびたびおすすめに名が上がるバラードだが、読んだことがなかった。閃くものがあり読んでみることにしたわけだが。 『首都消失』を読んだときにも感じたことだが、パニックものは肌に合わないようだ。ミステリと似た構造だからかもしれない。トリックが主役で、その他のことはすべてトリックに帳尻を合わせて配置される。 合わないにも関わらず、本書を読み進められたインセンティブは「狂風の原因はなにか」というものだったが、明かされずに終わった。それはどうでもよいことだったのだ。 未曾有の災害に襲われた時、どうなるか。 それだけではお話にならないので人間模様を散りばめる。読み手の感想としては、好感を抱けない人物のドラマなんぞどうでもいい。 まだ足りないのでガンアクションや陰謀や狂人をまぜこむ。読み手の感想としては、物語にいくらも絡んでないので、なんだったの?という印象が残る。 SFはアイデアという時期は確かにあった。本作品もそうである。物語はアイデアを語るための添え物だから、相当なレベルで白々しいこともある。 パニックものは状況が主役で、状況に踊らされる登場人物に興味が持てないと読み続ける動機に欠ける。 災害を怪獣に置き換えたのは良い発明だった。それだけでアレコレ考える必要がなくなる。 古い翻訳なのでいたし方ないことかもしれないが、単位の不統一が気になったりした。風速がマイルだったりキロだったりする。原著はマイル文化なので、原文由来ということはなかろう。
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突然東から吹き始めた強風は日に日に強さを増す。原因のわからない強風の中、世界の都市は次々と崩壊していく。建物は倒壊し砂塵が舞う。人々は食料や飲料水を運んで地下に逃げ込むが、河川は枯れ、火事が頻発する。廃虚と化した大都市の風景。自然の猛威の前に人々はなすすべもなく争い合う。生き延び...
突然東から吹き始めた強風は日に日に強さを増す。原因のわからない強風の中、世界の都市は次々と崩壊していく。建物は倒壊し砂塵が舞う。人々は食料や飲料水を運んで地下に逃げ込むが、河川は枯れ、火事が頻発する。廃虚と化した大都市の風景。自然の猛威の前に人々はなすすべもなく争い合う。生き延びるために走りまわる医師のメイランドだが目の前で妻のスーザンは命を落とす。最後まで情報発信を続けるテレビ局のスタッフ、船で脱出を試みる海軍、混乱する世界で支配を目論む財閥のボス。それぞれが時に助け合い、時に争い、終末的な状況と戦っていく。 ショックなことに、東京はシンガポールとともに早々に崩壊した。倒壊した建物、砂漠のような街の描写は70年代のSF映画にある未来の地球のイメージだ。もうそれだけで、熱さと渇きと太陽の眩しさで狂いそうになる。そこに主役の強風だ。 これはバラードの処女長編で、この後に「沈んだ世界」「燃える世界」「結晶世界」が生まれた。当時SFの主流はアウタースペース(外の宇宙)だったが、バラードはそれを地球に戻した。文体は登場人物の心理描写をあまり描かないハードボイルド的文体だ。執拗な風景描写が続くので映画を見ているような気分になる。  
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20世紀を代表する英のSF作家バラードの第一長編。世界中で強風が吹き荒れるようになって、人間の文明は消滅の危機に瀕する。圧倒的な筆力で、さまざまな建物が崩れ去るのを描き出しており、まるでその場に居合わせたような臨場感を感じた。強風の原因は一応科学的に説明されるのだが、そのような科...
20世紀を代表する英のSF作家バラードの第一長編。世界中で強風が吹き荒れるようになって、人間の文明は消滅の危機に瀕する。圧倒的な筆力で、さまざまな建物が崩れ去るのを描き出しており、まるでその場に居合わせたような臨場感を感じた。強風の原因は一応科学的に説明されるのだが、そのような科学的な細部よりも、バラードは滅びに向かう人間の社会を執拗に描くことに重点を置いている。建築物が風で薙ぎ倒された都市の様子は、まるでシュールレアリスムの絵のようだ。結末はやや呆気ないが、バラードの筆力が実感できる傑作。
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