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狂風世界 創元SF文庫
858円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1970/09/11 |
| JAN | 9784488629045 |
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狂風世界
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狂風世界
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
突然東から吹き始めた強風は日に日に強さを増す。原因のわからない強風の中、世界の都市は次々と崩壊していく。建物は倒壊し砂塵が舞う。人々は食料や飲料水を運んで地下に逃げ込むが、河川は枯れ、火事が頻発する。廃虚と化した大都市の風景。自然の猛威の前に人々はなすすべもなく争い合う。生き延び...
突然東から吹き始めた強風は日に日に強さを増す。原因のわからない強風の中、世界の都市は次々と崩壊していく。建物は倒壊し砂塵が舞う。人々は食料や飲料水を運んで地下に逃げ込むが、河川は枯れ、火事が頻発する。廃虚と化した大都市の風景。自然の猛威の前に人々はなすすべもなく争い合う。生き延びるために走りまわる医師のメイランドだが目の前で妻のスーザンは命を落とす。最後まで情報発信を続けるテレビ局のスタッフ、船で脱出を試みる海軍、混乱する世界で支配を目論む財閥のボス。それぞれが時に助け合い、時に争い、終末的な状況と戦っていく。 ショックなことに、東京はシンガポールとともに早々に崩壊した。倒壊した建物、砂漠のような街の描写は70年代のSF映画にある未来の地球のイメージだ。もうそれだけで、熱さと渇きと太陽の眩しさで狂いそうになる。そこに主役の強風だ。 これはバラードの処女長編で、この後に「沈んだ世界」「燃える世界」「結晶世界」が生まれた。当時SFの主流はアウタースペース(外の宇宙)だったが、バラードはそれを地球に戻した。文体は登場人物の心理描写をあまり描かないハードボイルド的文体だ。執拗な風景描写が続くので映画を見ているような気分になる。  
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20世紀を代表する英のSF作家バラードの第一長編。世界中で強風が吹き荒れるようになって、人間の文明は消滅の危機に瀕する。圧倒的な筆力で、さまざまな建物が崩れ去るのを描き出しており、まるでその場に居合わせたような臨場感を感じた。強風の原因は一応科学的に説明されるのだが、そのような科...
20世紀を代表する英のSF作家バラードの第一長編。世界中で強風が吹き荒れるようになって、人間の文明は消滅の危機に瀕する。圧倒的な筆力で、さまざまな建物が崩れ去るのを描き出しており、まるでその場に居合わせたような臨場感を感じた。強風の原因は一応科学的に説明されるのだが、そのような科学的な細部よりも、バラードは滅びに向かう人間の社会を執拗に描くことに重点を置いている。建築物が風で薙ぎ倒された都市の様子は、まるでシュールレアリスムの絵のようだ。結末はやや呆気ないが、バラードの筆力が実感できる傑作。
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バラードの処女長編。どこからともなく吹いてくる東からの風が強まっていき、ついに建物も倒壊してしまうほどに。 昔読んだ破滅3部作よりは通常の災害パニック小説とも読めないこともないけれど、そこはバラード。そこかしこに人間の不条理さをはさみこんで異様な風景が広がっていきます。そこにはヒ...
バラードの処女長編。どこからともなく吹いてくる東からの風が強まっていき、ついに建物も倒壊してしまうほどに。 昔読んだ破滅3部作よりは通常の災害パニック小説とも読めないこともないけれど、そこはバラード。そこかしこに人間の不条理さをはさみこんで異様な風景が広がっていきます。そこにはヒーローなどはおらず、シュールともいえる光景の連続。いったい何を描こうとしているのかとか、ストーリーとしてこの作品を読んでは迷ってしまいます。シュールな抽象画を見たときのように、何を描いているのだろうと考えたときの自分の頭のなかに出てくるものこそが興味深いのではないでしょうか? でも、現実世界でもまったくのシュールと済ますこともできなくなってきている今日この頃。今こそ読まれるべきバラード! 一人バラード祭り始めるか!!
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