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早わかり文学史 中継新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 語学春秋社 |
| 発売年月日 | 1999/11/15 |
| JAN | 9784875684398 |
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早わかり文学史
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早わかり文学史
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
高校の入試対策を教えてくれと言われて、出口式の勉強をしていたので、ついでに読んだ一冊。高校入試(今では大学入試もそうかもしれないが)では、文学史に関する知識は必要がないので蛇足なのだが、単純に読み物として面白かった。というより、大学時代にお世話になった先生の文学史理解とそっくりで...
高校の入試対策を教えてくれと言われて、出口式の勉強をしていたので、ついでに読んだ一冊。高校入試(今では大学入試もそうかもしれないが)では、文学史に関する知識は必要がないので蛇足なのだが、単純に読み物として面白かった。というより、大学時代にお世話になった先生の文学史理解とそっくりで驚いた。予備校講師が文学史を説明するときの常套手段なのかもしれない。 基本路線は、オーソドックスな「近代的自我」史観による文学史の整理で、文学の歴史を作中人物や作者自身の「近代的自我」の模索と捉えて説明していく。その歴史を対になる思潮の対立で整理してくれているので、個々の作品や作家がどうこうでなく、全体の流れが分かりやすく把握できる。 この本では、明治の「啓蒙期」以降の文学史の流れを「写実主義vs擬古典主義」「浪漫主義」「自然主義vs反自然主義」「プロレタリア文学vs芸術派」という四段階の波で文学の流れを押さえている。大学時代、同じく戦前までの近代文学史は、「リアリズムvsロマン主義」の対立として整理できると言っている先生がいて、その分かりやすさにいたく感動したのを覚えているが、基本的には、同じ説明と見ていいと思う。 坪内逍遥が「写実主義」を日本に導入して以降、この流れを汲むのがリアリズムの流れで、これに反抗していくのがロマン主義の流れになる。リアリズムの流れというのが、「写実主義→自然主義→プロレタリア文学」と行くのに対して、ロマン主義の流れが「義古典主義→浪漫主義→反自然主義→芸術派」と流れていると考えればいいのだろう。(なんか違うような気もするが)。 いずれにしても、大学時代の先生も元はバリバリの予備校講師だったことを考えると、文学史を指導している中で似たような結論に辿りついたのだろう。受験対策用に効率よく記憶することを考えれば、なるべく単純な流れで理解するのは基本だと思う。そうなったときの二軸がこの「リアリズム」と「ロマン主義」になるのだと思う。 それにしても「近代的自我」という言葉を久々に聞いたような気がする。初版が1996年だと考えると時代を感じる本だなあと思う。かといって、この考え方で拾えきれていない歴史観がいったい何なのか。それが分からないくらいには不勉強な分野でもある。 文学史が重視されなくなって久しい気もするが、歴史的な整理は、作品を他の作品との関係に位置づけて捉えるうえで、未だに大切だと思う。ある意味、歴史を語れるようになることが、その文化の成熟を意味してもいると思うと、こうした古典的な近代文学史の勉強も大切だよなと一周回って思う。逆に、こういった考え方が、文学史の記述と文学の権威化を生んだものでもある。 そのあたりのバランス感を、これから勉強する子たちにはつけてもらいたいように思う。
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文学に疎い私でも文学史のひと通りの流れが数時間で学べてしまった。わくわくしている。なんだかこれから文学作品を読むときの態度がすっかり変わってしまうような気がする。あたりまえに芥川も漱石も日本に生きるひとりの人間だったんだよね。彼ら彼女らの生い立ちや生きた時代、その時代を支配する思...
文学に疎い私でも文学史のひと通りの流れが数時間で学べてしまった。わくわくしている。なんだかこれから文学作品を読むときの態度がすっかり変わってしまうような気がする。あたりまえに芥川も漱石も日本に生きるひとりの人間だったんだよね。彼ら彼女らの生い立ちや生きた時代、その時代を支配する思想とそれに対する反発、文学結社や文壇に立つ仲間との友情、あるいは恋愛、苦悩、病気、果ての自死という選択。文豪たちの迫力のある生きざまを知ってしまった。もう何となくの気持ちで読めないじゃないか。
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2020.5.5読了 文学とは何か。 この問いへの明確な回答を求めて藁にもすがる思いで手に取った一冊。 大学入試対策の受験本だか、多くの示唆を受けた。 近代文学の流れ、啓蒙期、写実主義、擬古典主義、浪漫主義、自然主義、反自然主義、プロレタリア、芸術派についてと、その中にあっ...
2020.5.5読了 文学とは何か。 この問いへの明確な回答を求めて藁にもすがる思いで手に取った一冊。 大学入試対策の受験本だか、多くの示唆を受けた。 近代文学の流れ、啓蒙期、写実主義、擬古典主義、浪漫主義、自然主義、反自然主義、プロレタリア、芸術派についてと、その中にあって作家が目指したもの、各作家の特徴や主な作品などが、丁寧にわかりやすく説明されていて腑に落ちる。 結局、ただ読者を楽しませたい、というエンタメとは違い、小説の形式を使って自分の大切な何かを訴えようとする切実な思いそのものが「文学」なのだと思った。 だから、価値観が揺らいだり、世界の見え方が変わったり、今立っているこの盤石なはずの足元がくらくらと揺れ始めたり、頭がぐわんぐわんしたりといった読書体験を生み出すことができるのだと思った。
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