早わかり文学史 の商品レビュー
2020.5.5読了 文学とは何か。 この問いへの明確な回答を求めて藁にもすがる思いで手に取った一冊。 大学入試対策の受験本だか、多くの示唆を受けた。 近代文学の流れ、啓蒙期、写実主義、擬古典主義、浪漫主義、自然主義、反自然主義、プロレタリア、芸術派についてと、その中にあっ...
2020.5.5読了 文学とは何か。 この問いへの明確な回答を求めて藁にもすがる思いで手に取った一冊。 大学入試対策の受験本だか、多くの示唆を受けた。 近代文学の流れ、啓蒙期、写実主義、擬古典主義、浪漫主義、自然主義、反自然主義、プロレタリア、芸術派についてと、その中にあって作家が目指したもの、各作家の特徴や主な作品などが、丁寧にわかりやすく説明されていて腑に落ちる。 結局、ただ読者を楽しませたい、というエンタメとは違い、小説の形式を使って自分の大切な何かを訴えようとする切実な思いそのものが「文学」なのだと思った。 だから、価値観が揺らいだり、世界の見え方が変わったり、今立っているこの盤石なはずの足元がくらくらと揺れ始めたり、頭がぐわんぐわんしたりといった読書体験を生み出すことができるのだと思った。
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日本の文学史を俯瞰できる本。 大江健三郎のエッセイを読んで、ロマン主義について知りたくなって大学受験時のテキストを引っ張り出した。 文学の流れが分かり、それぞれの主義、派閥の代表作と、そのあらすじが分かる。 1冊あって損はない。 この本を通読することで、読みたい本がたくさんできた。
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理解本。 書店で立ち読みして 引き込まれるように買った。 文学史のジャンルで 堅苦しくなく 分かりやすく書かれている本は 珍しい。
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読み物として十分面白い。これ一冊で体系的に文学史が理解出来る。ただ、芥川とか個人として有名どころの作家には触れられていないので残念だった。
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この本で覚えたことは入試には結局出なかったけど(笑) 読みものとして面白かった: ) 読みたい作品が見つかるはず。
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私は古典文学が専門であって、近代については高校生レベルなので 知識の整理のために読んでみた。 ひとことでいって、よい。 筆者は文学史を「物語る」というスタンスでこの本を書いており そのスタンスが私にとっては非常にありがたい。 事実だけを羅列されても覚えられないので。 実際、この本...
私は古典文学が専門であって、近代については高校生レベルなので 知識の整理のために読んでみた。 ひとことでいって、よい。 筆者は文学史を「物語る」というスタンスでこの本を書いており そのスタンスが私にとっては非常にありがたい。 事実だけを羅列されても覚えられないので。 実際、この本にはある程度筆者の解釈が入っているので 専門家からすると疑問の残る部分もあるだろうとは感じる。 しかし、私の近代文学史観とほとんど重なっていたので、 勉強の補助として助かった。 ただ、おおむねの文学史は分かっていないと、 筆者がどこを飛ばしてどこを重視しているかが分からないので 「受験生」以外にとっては少々危険であろう。
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出口さん、受験期にはお世話になりました。 ブラウン管越しに。 読みたくなった本を記しておくよ。 ・「春琴抄」谷崎潤一郎 耽美派(反自然主義) ・「歯車」芥川龍之介 ・「子をつれて」 葛西菩蔵 ・森鴎外!「舞姫」「雁」「渋江抽斉」 ・漱石!前期三部作「三四郎」「それから」「門」...
出口さん、受験期にはお世話になりました。 ブラウン管越しに。 読みたくなった本を記しておくよ。 ・「春琴抄」谷崎潤一郎 耽美派(反自然主義) ・「歯車」芥川龍之介 ・「子をつれて」 葛西菩蔵 ・森鴎外!「舞姫」「雁」「渋江抽斉」 ・漱石!前期三部作「三四郎」「それから」「門」 後期三部作「彼岸過迄」「行人」「こころ」
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大学受験で使ってた文学史の本…なんとなく入れてみる。 作品名も作者も興味のある人しか覚えなかったし、試験にも結局出なかったけど、 息抜きにこれを読むのが好きで、寝る前に少しずつ読んでた笑 出口先生は偉大だ。
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大学受験生向けの参考書。しかし僕がこの本を読んだのは大学3年の春。僕は日本文学専攻なので、文学史の大まかな流れを整理しておこうと思い立ち、紀伊国屋の高校生向け参考書のコーナーで買ったのでした。 読み始めてすぐ、わかりやすくてしかも面白い内容に驚き。読み物としても十分楽しめる本だと...
大学受験生向けの参考書。しかし僕がこの本を読んだのは大学3年の春。僕は日本文学専攻なので、文学史の大まかな流れを整理しておこうと思い立ち、紀伊国屋の高校生向け参考書のコーナーで買ったのでした。 読み始めてすぐ、わかりやすくてしかも面白い内容に驚き。読み物としても十分楽しめる本だと思います。
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