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ダルフールの通訳 ジェノサイドの目撃者
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ランダムハウス講談社 |
発売年月日 | 2008/07/26 |
JAN | 9784270003886 |
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ダルフールの通訳
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商品レビュー
4.8
9件のお客様レビュー
アフリカ、スーダンのダルフール地方で長年続いていたアラブ系民族と 非アラブ系民族との衝突が、2003年になって大規模な民族浄化に発展 した。 その紛争のさなか、自分が育ち家族が住む村を襲撃された若者は隣国・ チャドの難民キャンプに逃れる。 故郷で起こっている虐殺を、世界の人に...
アフリカ、スーダンのダルフール地方で長年続いていたアラブ系民族と 非アラブ系民族との衝突が、2003年になって大規模な民族浄化に発展 した。 その紛争のさなか、自分が育ち家族が住む村を襲撃された若者は隣国・ チャドの難民キャンプに逃れる。 故郷で起こっている虐殺を、世界の人に知って欲しい。その思いから、 身につけた英語を武器にジャーナリストを紛争地帯に案内する通訳と なった著者が、凄惨を極める内紛を綴る。 残酷さを漂わせる報道写真は何枚も見て来た。戦場のあらゆる風景を 集めた写真集も何冊か所持している。本書には目を背けたくなる写真は 1枚も掲載されていない。 しかし、文章が内紛の悲惨さを余すところなく伝えている。 民兵に暴行を受ける父の元へ走り寄った少女は、無残にも父の目の 前で民兵の銃剣で刺し貫かれる。 少年や若者を主体にした反政府組織の81人は、一列に並べられ次々に 鉈で斬殺されていく。 幼い子供たちを連れて逃げる母親は、衰弱していく子供たちを見守り、 木の枝で首を括る。 戦場は目まぐるしく変化する。政府軍に抵抗していた反政府組織も、 和平に合意したあとは同じ民族に銃口を向ける。 ダルフールというアフリカの一地域の紛争が題材ではあるが、アフリカを 覆う哀しみが、この1冊に凝縮されている。◎な良書である。
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スーダン南部のダルフールで何が起こったか? あまりにもショッキングな内容に、フィクション映画を観ているよう。でも、それが現実に、今でも、起こっていることだと思った時、この世には本当に悪魔がいるんだと思ったほど。 何の罪もない人々が爆撃を受けるシーンで、「あまりの轟音にショッ...
スーダン南部のダルフールで何が起こったか? あまりにもショッキングな内容に、フィクション映画を観ているよう。でも、それが現実に、今でも、起こっていることだと思った時、この世には本当に悪魔がいるんだと思ったほど。 何の罪もない人々が爆撃を受けるシーンで、「あまりの轟音にショック死した小鳥たちが空から降って来た」というのは、想像を絶する地獄絵図 in リアルワールド。これに目を背ける人間があってはならないと思うと同時に、権力を敵に回し、命を狙われてまで、この本を書いた著者を尊敬する。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分らしく、正しいことし続けるという信念を貫き通していることに心うばわれました。 後半に書かれている、ポールと、アリとダウト・ハリさんの3人がうけた暴力の数々は像もできません。 そんな非人道的なことがおきているにもかかわらず、 憎しみを暴力にかえることなく、自分ができることを、 英語という武器をつかって、ジャーナリストをサポートをし続けるダウトさんはすごい。。。 貧困地域でおこるレイプ問題。 難民キャンプで、薪を探しにいくときにレイプは当たり前なのだと。難民キャンプでおきているということにも衝撃でした。 それでも、生活のためにはやらなければならない現実。 ダウトさんのように教育をうけることの重要性、慈愛にみちた心を育てることが必要なのかもしれない。 問題は簡単なものではないことはわかっているけど、、、少しでも多くの命が助かることを願う。 ダウトさんのように現地で通訳として活躍できる人もいる。 でも、それぞれにできることは違う。 現地で医療に携わる人、現状を世界に発信するジャーナリスト、 ジャーナリストを現地まで運ぶ人、通訳する人。 その場で士にかけた人をなぜ助けないのか?と 今までのわたしなら思っているかもしれない。 だけど、人それぞれにできること、やるべきことは違うのだ。 悲しい血が流れない、虐殺が行われない世界をつくるために、 自分ができる、自分らしい、正しいことを考えなければならないと思う。 出会う人で人は成長するのだろう。 なくなった兄との関係もすごく感動する。 家族とは、愛とは、正しいこととは何なのか?考えさせられた。
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