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虚空の旅人 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2008/07/28 |
| JAN | 9784101302751 |

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商品レビュー
4.4
350件のお客様レビュー
ファンタジー作品にこそ、現実の問題を投影している。という言葉がぴったりな作品。 毎度の素晴らしい世界観の中に、政治的な話がふんだんに、しかし分かりやすく踏まえられています。 この作品を機にシリーズが大作になっていくということですが、確かにこの作品から一気に世界が膨らんだ気がし...
ファンタジー作品にこそ、現実の問題を投影している。という言葉がぴったりな作品。 毎度の素晴らしい世界観の中に、政治的な話がふんだんに、しかし分かりやすく踏まえられています。 この作品を機にシリーズが大作になっていくということですが、確かにこの作品から一気に世界が膨らんだ気がします。読み応えも読後の気持ち良さも素晴らしい作品でした。
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守り人シリーズ、チャグムのターン一冊目。 今作、巻頭の地図の縮尺が前回までと比べていきなり広がりますよね。南の諸島連合国(という言い方でいいのかな?)へと旅するわけですが、その気温や湿度の高さ、海の青さ、人々の気性の自由さが生き生きと描かれていて、一緒に旅をした気分になっちゃい...
守り人シリーズ、チャグムのターン一冊目。 今作、巻頭の地図の縮尺が前回までと比べていきなり広がりますよね。南の諸島連合国(という言い方でいいのかな?)へと旅するわけですが、その気温や湿度の高さ、海の青さ、人々の気性の自由さが生き生きと描かれていて、一緒に旅をした気分になっちゃいました。 チャグム皇太子、まだ14歳ですってよ!いろんな荒波乗り越えてきてるから、かなり大人な考え方になっちゃって…でもちゃんと子どもの部分もあるし、本人も青臭さを自覚していて…あああ、胸が鷲掴まれてぐわんぐわん振り回されてちぎっては投げられちゃったくらいに情緒がぐちゃぐちゃになります(ベタ褒め) 今回は、チャグムとシュガの絆の深まりや、タルサン王子という新しいお友だちの出現など、友情が熱かった!そして、離れていてもバルサとタンダの存在がチャグムの心を支えているんだなと思うともう…涙が止まりません! ネタバレすると、チャグムとシュガは、主従関係というよりも一対一の人間同士として命を預け合うバディになってゆく、その一歩を踏み出したという感じでしたね。お互いそれぞれの立場でできることをしよう、そして支え合おうというようなね。 そしてタルサン王子との友情。初めての同年代の、同じような立場のお友だちができたわけだけれど、タルサン王子の屈託のない、あっけらかんとした考え方は、チャグムはしたくてもできないわけ。そこに親和性があるけど歯痒さも感じていて…。第二王子と皇太子という立場の違いももちろんあると思うけれど、圧倒的にチャグムの方が大人でさ。別れ際にも、タルサンは「今度は布越しでなく会おうぜ!」と爽やかに曇りのない笑顔で去ってゆくんだけど、なんとチャグムはそこに溝を感じてしまう。少し切ない描かれ方でしたね。 この作品に限らず、上橋菜穂子の「王族」や「支配階級」「為政者」の描き方がすごく好きで。封建主義は苦手だけど、なぜそういう階級が存在しうるのか、どうやって存続しているのか、当の本人たちはどういう意識なのかを飲み込みやすく描写してくれるなといつも感心してます(偉そう) チャグムは今回、無垢な心のままで為政者になる決心をしましたよね。あとがきで上橋先生自身が語っているように、物語が大きなうねりを迎えた大切な巻だなと思います。解説もね、首もげそうになるほど頷きながら読みました。いやあ、本編のあとのあとがきと解説まで面白いって、最強じゃない!? 今回あまり体調の良くないなか読んでしまい、情緒が追いつかなくてしばらく寝込みました…それほどスケールの大きな作品です✨
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新潮文庫のあとがき 上橋菜穂子先生「多音声の物語」「社会的立場も、文化的背景も異なる多くの存在がひしめく世界を描いてみたかった」 解説の小谷真理先生は守り人シリーズを「女」という視点で読んでいて自分にとってとても新しい視点。
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