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死体をどうぞ 創元推理文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1997/04/28 |
| JAN | 9784488183080 |

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商品レビュー
3.8
15件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ハリエットが登場するとピーター卿が恋愛に走る部分が出てくるのが前に読んだときには好きになれなかったけど、今回は所々でハリエットに求婚するピーター卿にアッサリ断りながら会話するハリエットの姿が面白かった。そして相変わらず有能なバンターの存在も良かった。不在の間の服についての注文とか面白かった。『不自然な死』であれだけハイテンションだったピーター卿がだいぶ大人しくなっていた。パーカーも今回はあまり振り回されることもなくちょっと物足りない。
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シリーズ第七弾。 旅行中のハリエットは、波打際にある岩の上で喉をかき切られた男の死体を発見します。 死体の側には剃刀が一振り。 しかも、ハリエットが警察に連絡を取る為右往左往しているうちに、満潮に乗って死体が海に流されてしまい・・・。 もともと“「事件」が大好物”なのに加え、...
シリーズ第七弾。 旅行中のハリエットは、波打際にある岩の上で喉をかき切られた男の死体を発見します。 死体の側には剃刀が一振り。 しかも、ハリエットが警察に連絡を取る為右往左往しているうちに、満潮に乗って死体が海に流されてしまい・・・。 もともと“「事件」が大好物”なのに加え、“愛しのハリエット嬢”がそれに巻き込まれているということで、マッハの速さで駆け付けるピーター卿。 例によって嬉々として真相解明に乗り出しますが、今回はハリエット嬢と一緒に調査できるというので、いつも以上にウキウキしている感じが伝わってきて、隙あらばハリエット嬢に求婚しまくるあたりもご愛敬でございます。(で、お約束のように断られるw) それにしても、前巻の『五匹の赤い鰊』といい、本作でも“”謎解き”にやたら頭を使う“脳トレ”要素が多めな気がして、“どうした、セイヤーズ?(いい意味で)”って感じでした。 いや、全然良いんですけどね! ま、さすがに暗号解読の部分は、まともに取り組むと白目をむきそうになったので、そこはピーター卿とハリエット嬢のテンポの良いやり取りを楽しむのに注力して読みました。 で、事件自体は動機の点で容疑者の目星はつきつつも、アリバイ等含めて「HOW」の部分の解明がなかなかややこしい案件だったのですが、ピーター&ハリエットを中心に登場人物達のウイットに富んだ会話に引き込まれて、楽しく読めてしまいます。 さて、話が進んで新たな事実が判明するたびに、ピーター卿の仮説(推理)が崩れて、考察し直さなくてはならなくなる等、苦戦を強いられはするものの(でも楽しそう)、最終的に“死体(の状態)”にトラップがあったということにたどり着くのは流石ピーター卿ですね! そして、我らがスーパー従僕・バンターもプロ級の“仕事人”っぷりを見せてくれて、もうどんだけ有能なんよ~と嬉しくなりました。 ということで、かなりのヴォリュームでしたが、ミステリとしては勿論、人間ドラマ(てか、キャラ達の掛け合い)も堪能できる、欲張りな一冊で満足させて頂きました。 余談ですが、本書の解説を読んで、バークリーも読んでみたいと思った次第です~。
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シリーズ7冊目▲砂浜にそびえる岩の上で作家が見つけた死体。喉を掻き切られ手元に剃刀。やがて潮満ち、死体は流され…▼長いが『五匹の赤い鰊』と違いスラスラ読めるリーダビリティーの高さ。活き活きとした御前!それは前巻もか。ならば、作者さまの分身降臨が故に筆が走った?さて、ミステリーで白...
シリーズ7冊目▲砂浜にそびえる岩の上で作家が見つけた死体。喉を掻き切られ手元に剃刀。やがて潮満ち、死体は流され…▼長いが『五匹の赤い鰊』と違いスラスラ読めるリーダビリティーの高さ。活き活きとした御前!それは前巻もか。ならば、作者さまの分身降臨が故に筆が走った?さて、ミステリーで白系ロシアな人が登場するとロマノフ王朝に絡みがちで、この時代だとvsボルシェビキもお約束とも。今回は被害者故にライトモチーフとして使われているようで。暗号だけがイマイチだが、とても良い出来、ピーター卿お試しでもおすすめ(1932年)
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