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抜け参り薬草旅
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2008/06/16 |
JAN | 9784309018683 |
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抜け参り薬草旅
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
江戸瀬戸物問屋の小僧英吉は寝小便を治すためお伊勢さんへ抜け参りする。途中腹の調子が悪くなったことから薬草採りのの庄兵衛と出会い道連れになる。 庄兵衛さんが簡単に事件を解決しすぎるが、退屈しのぎにはなるお話でした。
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当時は薬といえば薬草で、薬草採りの知恵たるや相当のものだったのだろう。権力を笠に着た武士ではなく、したたかな商人をヒーローに仕立てる粋な演出は、さすが出久根流だと感心する。
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出久根達郎さんは「御書物同心日記」以来でした。 この人の小説を読むとこれこそ時代小説だ!と凄く腑に落ちる。 文章の洒脱さ、軽妙さ。無駄無いようだけど遊びがあってテンポがよい。 今回は東海道を舞台にした物語だった。 抜け参り、とはお陰参りのことで、現代の私たちには馴染みがないけれ...
出久根達郎さんは「御書物同心日記」以来でした。 この人の小説を読むとこれこそ時代小説だ!と凄く腑に落ちる。 文章の洒脱さ、軽妙さ。無駄無いようだけど遊びがあってテンポがよい。 今回は東海道を舞台にした物語だった。 抜け参り、とはお陰参りのことで、現代の私たちには馴染みがないけれど、当時は一代イベントだったらしい。 要は伊勢参りのことなんだけど、奉公人もお陰参りだけは、主人の許しを得なくても黙って抜け出すことが出来たらしい。 抜け参りをした少年洋吉と薬屋の庄兵衛が出会うところから物語が始まる。 嬉しいことに舞台になる沼津から由比は静岡東部に住んでいる私にとって非常に馴染みがある場所だし、当時の旅の様子が知れるのは読んでいて楽しかった。 また偶然にも先日読んだ「一朝の夢」で出てくる幻の黄色の朝顔が物語に絡んできたので、妙な縁が嬉しかった。 最後まで安心して物語に浸れる、落ちも出久根さんらしくすっきりと伸びやかだった。 旅ものを探している人に、楽しめる時代小説を探している人にお薦め。
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