満月の夜、母を施設に置いて

藤川幸之助【詩】, 松尾たいこ【絵】, 谷川俊太郎【対談】

• 販売会社／発売会社: 中央法規出版
• 発売年月日: 2008/06/10
• JAN: 9784805830192

商品レビュー

2022/12/27

これが本当の認知症の症状だと思うけど。
いや、きっとそうだけど。
介護の大変さがほんとに伝わってくる。
母さんも一気に2人の介護と2人の子育てやってたと思うと、尊敬しかない。
介護は老いる一方で、できないことが増えてくるけど、子育てはこれからに未来があって、できることが増えてくる。
文書じゃなくて、詩だからこそ、淡々と伝わってきた。

2020/05/05

祖母の4回忌に通読。等身大のやさしい言葉選びにより、著者の苦悶の深さが伝わってくる。「頼れるおばあちゃん」が弱りゆくことを受け入れられず、厳しく当たってしまったことを思い、寂しさと後悔で3リットル分くらい泣いた。「認知症の世界からしか聞こえない音がある」ということに思い至るのは、介護が終わったあとだったりするんだよね。谷川俊太郎のあとがきが絶唱。

2015/10/07

初めから最後までなみだなみだでした。
悲しいとかではなく、切なすぎるのです。
誰が悪いとか良いとかではなく・・・
自分の気持ちと同じで共感しました。