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プレートテクトニクスの拒絶と受容 戦後日本の地球科学史
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
| 発売年月日 | 2008/06/02 |
| JAN | 9784130603072 |

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プレートテクトニクスの拒絶と受容
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商品レビュー
3
7件のお客様レビュー
プレートテクトニクスと地向斜造山論、大勢が支持する考え方に異を唱えることは国内では一苦労だった。なぜか・・・。 マスコミに席を置く著者によってようやくメスが入れられた。
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プレートテクトニクスは欧米においては1970年代初めには地球科学の標準的な見解になっていたが、日本の地質学界での受容はそれに10年以上も遅れた。その理由・背景をさぐるのが本書なわけであるが、地団研なるマルクス主義というかスターリン主義にかぶれてしまった組織の活動が、(それだけでは...
プレートテクトニクスは欧米においては1970年代初めには地球科学の標準的な見解になっていたが、日本の地質学界での受容はそれに10年以上も遅れた。その理由・背景をさぐるのが本書なわけであるが、地団研なるマルクス主義というかスターリン主義にかぶれてしまった組織の活動が、(それだけではなかったにしろ)主な理由として掘りさげられていく。 自然科学にまでマルクス的な「歴史法則主義」を求めてしまう地団研の思想には、現代の後知恵からすると「本気で?」という以上の感想は出てこないのだが、いまでも社会科学、たとえば経済学なんかは洋の東西を問わず思想というか政治的ポジションと学説が切っても切り離せないようだから、地団研みたいな話を知る面白みはあるかなと思う。人間の知の営みが、いかにそれぞれの時代のパラダイムから自由でないかを知る意味で。格は違うが『磁力と重力の発見』を読んだ楽しみとちょっと近い。 読んでいて気になったのは1970年には文部省が高等学校学習指導要領の改訂にあたって、旧来の学説に代えて海洋底拡大説や大陸移動説を教えるように舵を切っていたこと。地団研はその方針を批判したし、彼らの勢力の強い大学では依然として旧来の学説にそって授業がなされていたわけだが、それなりに保守的というか慎重であろう学習指導要領の改訂でスルーされてしまうような学説を唱える一団が、自分らの界隈では勢力があったとしても果たして世間一般で見てどれほどの勢力だったのか。たまたま世間の片隅に時代遅れの集団が固まっていただけではとも思える。著者は自身、新聞記者として当時からこのテーマに関わっており、ジャーナリズムの世界でもプレートテクトニクスが当然と思われていたとも。よくわからんのだが地質学界とは別に地球物理学界があって、日本のそれは地震学が世界の先端であったこともあってプレートテクトニクスはスムーズに受容されたと。地質学界≒地団研は言い過ぎでもそれに近いところはあったようなので、日本の地質学界全体の弱さまたは歪みだったのか。なお地団研以外にも東大の木村敏雄という先生がまったくちがう立場からプレートテクトニクスを批判していたそうではある。
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日本の地質学の歴史がわかりやすく解説されていたが、戦後、地学以外の科学分野でも地団研のような組織が生まれたのかとか、社会主義国と資本主義国でPTの受容に差があったのかとか、読後いろいろと疑問も浮かんだ。
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