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ひらがなでよめばわかる日本語 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2008/05/28 |
JAN | 9784101348513 |
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ひらがなでよめばわかる日本語
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商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
goya626さんのレビューで出会うことができた本です。ありがとうございます。 日本語という言葉の豊かさについて短歌を通して再認識しているところ、レビューで気になってお取り寄せ。万葉学者の著者が基本の日本語で考える「やまとことば」について展開される。「漢字は中国からの借り物」、日...
goya626さんのレビューで出会うことができた本です。ありがとうございます。 日本語という言葉の豊かさについて短歌を通して再認識しているところ、レビューで気になってお取り寄せ。万葉学者の著者が基本の日本語で考える「やまとことば」について展開される。「漢字は中国からの借り物」、日本語には外来語由来のものが多いという。「同じ立場や役割をもつものを一つの単語でよび、ものとして、形態が違っていても区別しない」という考え方で進み、最初は戸惑ったが読み進めるにつれて言葉の共通項やこころと自然とのつながりの発見となった。 『柳田国男は「どんな字病」ほど恐ろしい病気はない』という文言に、どきっとする。「漢字は漢字の素晴らしさがある」一方、「漢字依存が日本語の持つ本来の意味を失われていくことになる」という警告がなされている。 古代の日本人は、「芽(目)を出したり花(鼻)を咲かせたりしながら実(耳)をつけていくかおを、体とは別物として考えていた」。幸福を「心の中に、いっぱい花が咲きあふれるように感じること」と答え、「心は頭の中にあるのではなく内臓の中にあると思っていた」。「歌とは人間と神様が会話を交わすチャンネル」だった。 万葉集などからの美しい歌の引用があり、その韻律に浸れる。 直に逢ひてみて場のみこそたまきはる命に向ふわが恋止まめ(万葉集、中臣女郎が大友家持に贈った相聞歌) 覚書 「み」果実の実 精神的で象徴的な存在 努力して経験を積んだ成果 「さみだれ」「みだれ」に「さ」がついたものらしい もの思いの道具 「いろ」 敬愛や恋愛といった心の自然な働きを表現したことば 「かく」 指を使って何かを示す動作 書く 描く 掻く 欠く 掛く
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漢字伝来以前からのやまとことばについて考察した刺激的な本。同音異義語というのがあるが、そうではなくてそういうことばや似たことばは皆同じ働きをしていて仲間の言葉という。上代日本語の甲類と乙類の違いも同類のことばだと著者は考えているようだ。古代の人々が人間の生命と植物の生命を同じもの...
漢字伝来以前からのやまとことばについて考察した刺激的な本。同音異義語というのがあるが、そうではなくてそういうことばや似たことばは皆同じ働きをしていて仲間の言葉という。上代日本語の甲類と乙類の違いも同類のことばだと著者は考えているようだ。古代の人々が人間の生命と植物の生命を同じものとして捉えていたというのも目を開かされる思いだった。日本人のもともとの心の働きへの示唆を与えてくれる。素晴らしい本だと思う。
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父からのおすすめで読んだ本。 今年はいろいろと忙しかった中西先生は万葉集の本でいろいろお世話になった。 この本は普段使っている日本語のやまとことば的ルーツと、今の日本語になるまで取り入れてきた外の言葉たちとの融合の過程をいくつかの例と和歌を交えて解説している。 考えてみれば「言葉...
父からのおすすめで読んだ本。 今年はいろいろと忙しかった中西先生は万葉集の本でいろいろお世話になった。 この本は普段使っている日本語のやまとことば的ルーツと、今の日本語になるまで取り入れてきた外の言葉たちとの融合の過程をいくつかの例と和歌を交えて解説している。 考えてみれば「言葉」ということばも葉がつくのが不思議だし、「もの」ということばも物質を指すのに接頭的に「もの寂しい」となるとふわっとする役割になるのも不思議だ。 いくつかの論はこじつけ?みたいに感じてピンとこなかったけど、日本に住んでいる人たちがどれだけ自然の中で言葉の種を見つけて風土と一緒に育んできたのかが伝わって面白い。 私たちは言葉抜きに考えることはできない。
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