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幽霊 或る幼年と青春の物語 新潮文庫
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幽霊 或る幼年と青春の物語 新潮文庫

北杜夫(著者)

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幽霊 或る幼年と青春の物語 新潮文庫

定価 ¥572

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1992/11/01
JAN 9784101131023

幽霊

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商品レビュー

4

26件のお客様レビュー

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2010/05/28

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2010/05/28

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2025/09/08

幼少の頃は、目の前の事象を理解する際に紐付ける「経験や知識」が少なくて、「何か別のもの」に紐ついてしまう事がよくあった。「説明不可能なものは、神の仕業である」とする近代までの宗教観に近いものがあるが、人の一生で考えてみても、「説明不可能なものが多い時期」というのは確かに存在するの...

幼少の頃は、目の前の事象を理解する際に紐付ける「経験や知識」が少なくて、「何か別のもの」に紐ついてしまう事がよくあった。「説明不可能なものは、神の仕業である」とする近代までの宗教観に近いものがあるが、人の一生で考えてみても、「説明不可能なものが多い時期」というのは確かに存在するのである。 物語の少年に影のように漂う「不安」の正体はこうした「説明不可能なもの」に象徴され、大人になっても理解はできない「死への不安」によって、その頼りなさは説得力を増す。 天井や壁の模様から空想して何かを生み出したり、小学校における自分自身を仮の設定で妄想を膨らませたり。誰もいない部屋に恐怖を感じたり。遠い記憶は既に曖昧で、そこに自由に意味を後付けする。そうした誰しもが味わった世界観、普遍的であるはずの現象を文学的に描くことで、自伝的性格をもつこの物語の少年北杜夫が彫琢されるようだ。 医師の家に生まれ、病弱で内向的な少年として育った彼が、家庭や学校で体験するさまざまな出来事。学生時代の友情、恋愛、戦争の影、死者への思いなどが交錯する「青春の不安と孤独」。その目線の先にあるのが「幽霊」なのか、浮き彫りになる自らを消去した主体が「幽霊」なのか。 読みやすくは無いが、懐古的に自らのゴースト、追憶の影を重ねる環境音楽のように、雰囲気を味わう物語として読んだ。うまく表現できないが、アンビエントのような文学。自己と他者の影、今と過去の影が残響となって溶け合うような。

Posted by ブクログ