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五匹の赤い鰊 創元推理文庫
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五匹の赤い鰊 創元推理文庫

ドロシー・L.セイヤーズ(著者), 浅羽莢子(訳者)

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五匹の赤い鰊 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1996/06/22
JAN 9784488183073

五匹の赤い鰊

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商品レビュー

3.2

20件のお客様レビュー

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2025/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嫌われ者の画家が死んだ。事故死かと思われたが偽装殺人だった。容疑者は六人、ピーター卿と警察達がたどり着いた真相は……? 赤い鰊、所謂レッドヘリングのお陰で凄くややこしかった。 個人的に電車が絡んできたりタイムスケジュール重視の話が苦手だから刺さらなかった。 地名とか多い登場人物で頭ごっちゃになる笑 皆適度に怪しくて急に消えたりが本当にたまたまだったのもちょっと面白い。 絵の具の事、終盤には完全に忘れてた。 警察陣が順番に推理するのシュール。皆自信ありげで笑う。御前のちょい煽りも。 事件を再現しながら解説、付け足しはなかなか大掛かり。

Posted by ブクログ

2024/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『海外ミステリーマストリード100』より。 量のクリスティ、質のセイヤーズなんて比較されることもあるらしいイギリス黄金期の女流作家セイヤーズ。 『ナイン・テイラーズ』や『学寮祭の夜』なんかは昔読んだ気がするのだが、内容はおろか作品のテイストなど全く覚えていなかった。 画家と釣りの町ギャロウェイ。 この町の嫌われ者キャンベルが風光明媚な川で死体で発見された。 一見するとスケッチ中に足を滑らせ転落したようにも見えるが、どうも偽装されている模様。 前日、ピーター卿は酒場でキャンベルと町の画家のひとりとの穏やかならぬ小競り合いに居合わせたばかり。 他にもキャンベルに恨みを抱いたり、不穏な言葉を投げかけたとの理由で、容疑者が出るわ出るわであっという間に6人の名が。 Red Herring(赤い鰊)とはミステリ用語で偽の手掛かり。 6人の容疑者のうち5匹が赤い鰊ということだ。 全体として、自分にはパズラーが強すぎた。 各々のアリバイを巡る話が主流となるが、何時何分発どこそこ行きの鉄道に乗って、どこそこの駅に着いてとか、その鉄道に乗る替わりに別の交通手段(車、自転車、別の路線の鉄道)を用いてどこそこ経由で同じ駅に辿り着いてといった検証に頭が着いていかない。 6人の容疑者は少ないようで多い。 他のミステリでは仮に6人容疑者が居たとしても、ここまでそれぞれの緻密なアリバイ検証がされるものはそうないように思う。 それぞれの容疑者の可能性を最後まで諦めず、並行して事件を追っていくところが本作の最大の特徴だと思うが、馴染みない土地、似たような語感の登場人物が多い中で情報が混線し、なかなか読み進められなかった。 ちょいちょい訳者がかっこ書きで、原文の誤りを正している(この人物は違うニックネームだとか、この時刻ではつじつまが合わないからこの時刻と言いたかったはずだとか)箇所があり、作者自身も混線状態になるくらいなのだから読んでいる方はなおさらw 興味深かったのは最終版、6人の容疑者に対しての多重解決かのような様相を呈してくるのだが、やや偶然や破天荒なエピソードを駆使した無理目な解もありつつ、それらの解を捨て去るのではなく、それらの解の部分部分を繋ぎ合わせた物語の中に真相がはまっているところ。 それ、活かすんだと。 ピーター卿シリーズ、6作目から入ってしまったけど、次どうしようかな。 『誰の死体?』に戻りましょうか。

Posted by ブクログ

2024/07/13

シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がか...

シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がかり ・・とのタイトルにもあるように、錯綜する情報に翻弄されてしまいそうになりながらも、楽しく読ませて頂きました。 容疑者となった六人の画家の動きが皆怪しくて、事件が発生したとされる、月曜日の晩から火曜日までの彼らの動向を地道に追っていく展開についていくのが結構大変でしたね。 それこそ、“誰が何時、何処にいて・・”(しかも列車の時刻もかなり細かく検証)という情報を巻頭の地図と照らし合わせながら、ガッツリ情報整理する気合のある方なら、ゲーム感覚でお楽しみ頂けると思いますが、私のように、寝っ転がって“オレオ”を食べながらダラダラ読んでいると、すぐに置いていかれて訳が分からなくなってしまうので要注意ですw で、例によってピーター卿は活き活きと動きまわっておりまして、特に終盤での地元警察の方々と組んでの“再現劇”ではすごく楽しそうにしておりました。 因みに、ここで死体役をやらされていた警察長のサー・マクスウェルさんが、かなりお気の毒な役回りで完全にピーター卿のおもちゃにされていましたね。 てな感じで、かなり入り組んだ事件なので情報の海におぼれそうになりがらも、地元警察の方々のスコットランド訛りにほんわかしつつ、焦点となっている月曜から火曜に彼らはどこで何をしていたのか・・?という謎が順々に明らかになってきて、真相を絞り込んでいく過程は、やはり“謎解き”の醍醐味というか引き込まれるように読みました。 それにしても、何気に怖かったのは似非ゴシップを申告してきたレムジュラ―夫人ですね。 彼女のタレコミによって、“お相手”とされた“彼”が誤解されたくないが為に“噤んでいた口を割る”結果となったので、事件の真相解明的にはまぁ良かった訳ですが、なんていうか、サイコな女性だな・・と若干鳥肌でした。 そして、シレっと女中さんを映画に誘って色々聞き出していたバンターも恐るべしw。

Posted by ブクログ