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五匹の赤い鰊 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1996/06/22 |
JAN | 9784488183073 |
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五匹の赤い鰊
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商品レビュー
3.2
18件のお客様レビュー
シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がか...
シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がかり ・・とのタイトルにもあるように、錯綜する情報に翻弄されてしまいそうになりながらも、楽しく読ませて頂きました。 容疑者となった六人の画家の動きが皆怪しくて、事件が発生したとされる、月曜日の晩から火曜日までの彼らの動向を地道に追っていく展開についていくのが結構大変でしたね。 それこそ、“誰が何時、何処にいて・・”(しかも列車の時刻もかなり細かく検証)という情報を巻頭の地図と照らし合わせながら、ガッツリ情報整理する気合のある方なら、ゲーム感覚でお楽しみ頂けると思いますが、私のように、寝っ転がって“オレオ”を食べながらダラダラ読んでいると、すぐに置いていかれて訳が分からなくなってしまうので要注意ですw で、例によってピーター卿は活き活きと動きまわっておりまして、特に終盤での地元警察の方々と組んでの“再現劇”ではすごく楽しそうにしておりました。 因みに、ここで死体役をやらされていた警察長のサー・マクスウェルさんが、かなりお気の毒な役回りで完全にピーター卿のおもちゃにされていましたね。 てな感じで、かなり入り組んだ事件なので情報の海におぼれそうになりがらも、地元警察の方々のスコットランド訛りにほんわかしつつ、焦点となっている月曜から火曜に彼らはどこで何をしていたのか・・?という謎が順々に明らかになってきて、真相を絞り込んでいく過程は、やはり“謎解き”の醍醐味というか引き込まれるように読みました。 それにしても、何気に怖かったのは似非ゴシップを申告してきたレムジュラ―夫人ですね。 彼女のタレコミによって、“お相手”とされた“彼”が誤解されたくないが為に“噤んでいた口を割る”結果となったので、事件の真相解明的にはまぁ良かった訳ですが、なんていうか、サイコな女性だな・・と若干鳥肌でした。 そして、シレっと女中さんを映画に誘って色々聞き出していたバンターも恐るべしw。
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シリーズ6冊目、バーイセコォ▲スコットランドの田舎町で嫌われ者の画家の死体が発見された。崖から転落?巧妙な擬装殺人?怪しげな六人の容疑者▼御前と五人の警察官が六人の容疑者を追う、五つの赤い鰊(偽の手掛り)を見破りながら…まるで、コマンド総当たり式の推理アドベンチャーゲームをしてい...
シリーズ6冊目、バーイセコォ▲スコットランドの田舎町で嫌われ者の画家の死体が発見された。崖から転落?巧妙な擬装殺人?怪しげな六人の容疑者▼御前と五人の警察官が六人の容疑者を追う、五つの赤い鰊(偽の手掛り)を見破りながら…まるで、コマンド総当たり式の推理アドベンチャーゲームをしているようだ。捜査側が、みながみな意欲的に証拠・証言を蒐集する姿をグーグルマップで追うのが楽しい。ただ、あまりに冗長過ぎて、推理力が減退…。ノリノリの御前による『毒入りチョコレート』を拝聴して終わってしまった感があります(1931年)
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「我が生涯最良の瞬間です。これでやっと本当にシャーロック・ホームズの気分ですよ。警察長と警部と巡査部長と巡査二人に、自説を判定してくれと頼まれた今、僕は胸高鳩みたいに胸を張り、椅子の上でふんぞり返ってこう言えるわけです。『紳士諸君、あなたがたは全員間違っている』とね」 2020...
「我が生涯最良の瞬間です。これでやっと本当にシャーロック・ホームズの気分ですよ。警察長と警部と巡査部長と巡査二人に、自説を判定してくれと頼まれた今、僕は胸高鳩みたいに胸を張り、椅子の上でふんぞり返ってこう言えるわけです。『紳士諸君、あなたがたは全員間違っている』とね」 2020/8/10読了(再読) 容疑者は6人、内5人がRed Herring という訳。スコットランドを又にかけたアリバイ崩しの要素もあるが、土地勘無しの日本人には理解が厳しい。付属の地図も些か判り難かったし……。ピーター卿のこの台詞は、きっとシャーロック・ホームズの『技師の親指』を意識しているに違いない。
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