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五匹の赤い鰊 の商品レビュー

3.2

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2025/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

嫌われ者の画家が死んだ。事故死かと思われたが偽装殺人だった。容疑者は六人、ピーター卿と警察達がたどり着いた真相は……? 赤い鰊、所謂レッドヘリングのお陰で凄くややこしかった。 個人的に電車が絡んできたりタイムスケジュール重視の話が苦手だから刺さらなかった。 地名とか多い登場人物で頭ごっちゃになる笑 皆適度に怪しくて急に消えたりが本当にたまたまだったのもちょっと面白い。 絵の具の事、終盤には完全に忘れてた。 警察陣が順番に推理するのシュール。皆自信ありげで笑う。御前のちょい煽りも。 事件を再現しながら解説、付け足しはなかなか大掛かり。

Posted byブクログ

2024/11/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『海外ミステリーマストリード100』より。 量のクリスティ、質のセイヤーズなんて比較されることもあるらしいイギリス黄金期の女流作家セイヤーズ。 『ナイン・テイラーズ』や『学寮祭の夜』なんかは昔読んだ気がするのだが、内容はおろか作品のテイストなど全く覚えていなかった。 画家と釣りの町ギャロウェイ。 この町の嫌われ者キャンベルが風光明媚な川で死体で発見された。 一見するとスケッチ中に足を滑らせ転落したようにも見えるが、どうも偽装されている模様。 前日、ピーター卿は酒場でキャンベルと町の画家のひとりとの穏やかならぬ小競り合いに居合わせたばかり。 他にもキャンベルに恨みを抱いたり、不穏な言葉を投げかけたとの理由で、容疑者が出るわ出るわであっという間に6人の名が。 Red Herring(赤い鰊)とはミステリ用語で偽の手掛かり。 6人の容疑者のうち5匹が赤い鰊ということだ。 全体として、自分にはパズラーが強すぎた。 各々のアリバイを巡る話が主流となるが、何時何分発どこそこ行きの鉄道に乗って、どこそこの駅に着いてとか、その鉄道に乗る替わりに別の交通手段(車、自転車、別の路線の鉄道)を用いてどこそこ経由で同じ駅に辿り着いてといった検証に頭が着いていかない。 6人の容疑者は少ないようで多い。 他のミステリでは仮に6人容疑者が居たとしても、ここまでそれぞれの緻密なアリバイ検証がされるものはそうないように思う。 それぞれの容疑者の可能性を最後まで諦めず、並行して事件を追っていくところが本作の最大の特徴だと思うが、馴染みない土地、似たような語感の登場人物が多い中で情報が混線し、なかなか読み進められなかった。 ちょいちょい訳者がかっこ書きで、原文の誤りを正している(この人物は違うニックネームだとか、この時刻ではつじつまが合わないからこの時刻と言いたかったはずだとか)箇所があり、作者自身も混線状態になるくらいなのだから読んでいる方はなおさらw 興味深かったのは最終版、6人の容疑者に対しての多重解決かのような様相を呈してくるのだが、やや偶然や破天荒なエピソードを駆使した無理目な解もありつつ、それらの解を捨て去るのではなく、それらの解の部分部分を繋ぎ合わせた物語の中に真相がはまっているところ。 それ、活かすんだと。 ピーター卿シリーズ、6作目から入ってしまったけど、次どうしようかな。 『誰の死体?』に戻りましょうか。

Posted byブクログ

2024/07/13

シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がか...

シリーズ第六弾。 スコットランドの田舎町で、嫌われ者の画家・キャンベルの死体が発見されます。 最初は事故死と思われましたが、当地に滞在していたピーター卿が、これが巧妙な偽装殺人であることを看破し、早速調査に乗り出しますが・・。 赤い鰊(red herring):にせの手がかり ・・とのタイトルにもあるように、錯綜する情報に翻弄されてしまいそうになりながらも、楽しく読ませて頂きました。 容疑者となった六人の画家の動きが皆怪しくて、事件が発生したとされる、月曜日の晩から火曜日までの彼らの動向を地道に追っていく展開についていくのが結構大変でしたね。 それこそ、“誰が何時、何処にいて・・”(しかも列車の時刻もかなり細かく検証)という情報を巻頭の地図と照らし合わせながら、ガッツリ情報整理する気合のある方なら、ゲーム感覚でお楽しみ頂けると思いますが、私のように、寝っ転がって“オレオ”を食べながらダラダラ読んでいると、すぐに置いていかれて訳が分からなくなってしまうので要注意ですw で、例によってピーター卿は活き活きと動きまわっておりまして、特に終盤での地元警察の方々と組んでの“再現劇”ではすごく楽しそうにしておりました。 因みに、ここで死体役をやらされていた警察長のサー・マクスウェルさんが、かなりお気の毒な役回りで完全にピーター卿のおもちゃにされていましたね。 てな感じで、かなり入り組んだ事件なので情報の海におぼれそうになりがらも、地元警察の方々のスコットランド訛りにほんわかしつつ、焦点となっている月曜から火曜に彼らはどこで何をしていたのか・・?という謎が順々に明らかになってきて、真相を絞り込んでいく過程は、やはり“謎解き”の醍醐味というか引き込まれるように読みました。 それにしても、何気に怖かったのは似非ゴシップを申告してきたレムジュラ―夫人ですね。 彼女のタレコミによって、“お相手”とされた“彼”が誤解されたくないが為に“噤んでいた口を割る”結果となったので、事件の真相解明的にはまぁ良かった訳ですが、なんていうか、サイコな女性だな・・と若干鳥肌でした。 そして、シレっと女中さんを映画に誘って色々聞き出していたバンターも恐るべしw。

Posted byブクログ

2023/10/03

シリーズ6冊目、バーイセコォ▲スコットランドの田舎町で嫌われ者の画家の死体が発見された。崖から転落?巧妙な擬装殺人?怪しげな六人の容疑者▼御前と五人の警察官が六人の容疑者を追う、五つの赤い鰊(偽の手掛り)を見破りながら…まるで、コマンド総当たり式の推理アドベンチャーゲームをしてい...

シリーズ6冊目、バーイセコォ▲スコットランドの田舎町で嫌われ者の画家の死体が発見された。崖から転落?巧妙な擬装殺人?怪しげな六人の容疑者▼御前と五人の警察官が六人の容疑者を追う、五つの赤い鰊(偽の手掛り)を見破りながら…まるで、コマンド総当たり式の推理アドベンチャーゲームをしているようだ。捜査側が、みながみな意欲的に証拠・証言を蒐集する姿をグーグルマップで追うのが楽しい。ただ、あまりに冗長過ぎて、推理力が減退…。ノリノリの御前による『毒入りチョコレート』を拝聴して終わってしまった感があります(1931年)

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2023/09/24

「我が生涯最良の瞬間です。これでやっと本当にシャーロック・ホームズの気分ですよ。警察長と警部と巡査部長と巡査二人に、自説を判定してくれと頼まれた今、僕は胸高鳩みたいに胸を張り、椅子の上でふんぞり返ってこう言えるわけです。『紳士諸君、あなたがたは全員間違っている』とね」 2020...

「我が生涯最良の瞬間です。これでやっと本当にシャーロック・ホームズの気分ですよ。警察長と警部と巡査部長と巡査二人に、自説を判定してくれと頼まれた今、僕は胸高鳩みたいに胸を張り、椅子の上でふんぞり返ってこう言えるわけです。『紳士諸君、あなたがたは全員間違っている』とね」 2020/8/10読了(再読) 容疑者は6人、内5人がRed Herring という訳。スコットランドを又にかけたアリバイ崩しの要素もあるが、土地勘無しの日本人には理解が厳しい。付属の地図も些か判り難かったし……。ピーター卿のこの台詞は、きっとシャーロック・ホームズの『技師の親指』を意識しているに違いない。

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2023/08/08

話長っ!ウィムジィ卿シリーズ大好きなのに、これなちょっと長すぎる。人名多いし、地名わかんないし、電車とか自転車とかわけわかめ。もう理解することはやめました。冒頭に地図ありましたけど、地名多すぎて確認できない。これから読み始めてたら絶対に嫌いになってました。犯人わかっても全然すっき...

話長っ!ウィムジィ卿シリーズ大好きなのに、これなちょっと長すぎる。人名多いし、地名わかんないし、電車とか自転車とかわけわかめ。もう理解することはやめました。冒頭に地図ありましたけど、地名多すぎて確認できない。これから読み始めてたら絶対に嫌いになってました。犯人わかっても全然すっきりしませんでした。

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2020/10/08

その名が示すようにこれは推理小説でいうレッド・ヘリング物、つまり疑わしき潔白者が何人もいる小説で、セイヤーズにしては珍しく、純粋本格推理小説である。 しかし、レッド・ヘリング物は誰も彼もが怪しいという趣向であり、とどのつまり、意外な犯人というものが真相にならない。従って、途中で「...

その名が示すようにこれは推理小説でいうレッド・ヘリング物、つまり疑わしき潔白者が何人もいる小説で、セイヤーズにしては珍しく、純粋本格推理小説である。 しかし、レッド・ヘリング物は誰も彼もが怪しいという趣向であり、とどのつまり、意外な犯人というものが真相にならない。従って、途中で「もう誰が犯人でもいいや」というある種の諦観を抱くようになるのだ。 それは本作も例外ではなく、キャンベルという嫌われ者の画家が殺されるという1つの事件だけで、460ページ弱を引っ張るのはあまりにもきつい。しかもレッド・ヘリングでは尚更なのだ。 さらに今回は西村京太郎氏ばりの時刻表解析があったりと、好きな人は堪らないかもしれないが、興味がない、いや寧ろ苦手な私にとってみれば、退屈以外の何物でもなく、はっきりいってこの段階で興味を失したのはまず疑いない。 セイヤーズの小説はなかなかノレないのにもかかわらず最後は素晴らしいカタルシスを提供してくれるので今回も期待したのだが、どうも読者を置き去りにしてしまった感が強い。苦言を呈して今回は1ツ星としよう。

Posted byブクログ

2014/04/10

ピーター卿の久しぶりの良作!面白かった。赤い鰊(red herring)は人の注意をそらすもの。情報。という意味らしいねー。

Posted byブクログ

2012/04/25

赤い鰊 とは偽の手がかりのこと。全員が怪しくて、次々に湧く疑問をひとつひとつ潰していく推理パズル。読むのが面倒くさくてとても好き。

Posted byブクログ

2011/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 複数の人物から複数の解決が乱れ打たれるシーンから毒チョコの影響が語られることが多い作。次作『死体をどうぞ』ともあわせてバークリーからの影響は法月綸太郎によるその次作の解説にくわしい。(「セイヤーズを解剖する」として『謎解きが終わったら』にも収録されている) >おそらくバークリーの変則的な構成を、通常のフーダニットがたどる起承転結の時系列に組み替えて、「読者への挑戦」方式の長編として再提出することだった  『毒入りチョコレート事件』は多重解決というよりも前の推理を後の推理が乗り越えた…みたいな言い方をしてたのが誰かは忘れてしまったのだが、あれは素直に読んでいけば各人の推理が順繰りに否定されていく作品ではある。それがセイヤーズが行った組み替えよって真相前に各人が各様に指摘する推理はどれも明確に否定されることなく流れていくのだが。結果、その工夫は殊能将之の言うところのノイズとなってしまっているように思える。 >ブランドの作品では全登場人物が一度ならず犯人と目されることがある。これは確かに複雑化の極限だ。しかし、その一方で「だったら誰が犯人でもいいじゃねえか」とも思わせる。ここでは「意外な犯人」の楽しみが、ノイズに埋没してしまっている。 http://www001.upp.so-net.ne.jp/mercysnow/Reading/read0306.html  さらに言えば「だったら誰が犯人でもいい」だけでなく、こっちはピーター卿がどうせ最後に真相明かすと思ってるので「どうせどれも正解じゃない」との二重苦になってしまい折角の多重解決趣向に緊張感がないのである(ロジャー・シェリンガムの信用のなさを見習って欲しい)。法月が他に比較に挙げる『ギリシア棺』にしてもコリン・デクスターにしても、一つの推理が否定され壁に当たって、そこからエラリイもモース警部も苦悶煩悶していくのがポイントであって、並列状態の脇役推理というのもなかなか難しい。  まあバークリーとの比較はこのくらいにして。で、作中において『マギル卿最後の旅』の名前を持ち出すあたり、アリバイモノの先駆としてクロフツへの意識もセイヤーズにはあったのかもしれない(らしい)。   被害者が絵を描いていた途中で事故にあったと見せかけるトリックは早々に割れてしまい、「画家」という条件で絞りこまれた6人の容疑者たちの前夜の犯行と偽装工作が可能であったかどうかが検討されていく。アリバイ崩しとフーダニットの両立といえば聞こえはいいのだが、実際はやたら煩雑なアリバイの検討が6人絡み合って続けられるのでうっとおしいことこのうえない。  このあたり、クロフツの同種の作品がアリバイ崩し自体は単線で進んでいって(複数人の捜査するにしても1つ1つ潰していき)最後犯人が絞りきれなかったり、サプライズが仕掛けられてたりするのとは対照的である。試みとしては分かるけど、あまり成功しているようには思えない。  延々と続くアリバイ検討に幅を取られるせいか、これだけの分量がありながら事件が起こるのは早々30ページ。そのせいもあるのか被害者のキャンベルにしても周囲から嫌われまくってるクソヤロー感がイマイチ薄い。それこそクロフツ流に彼のクソヤローぶりと殺されるまでを前半でジックリ書いて(クロフツなんか裸足で逃出すセイヤーズの筆力で)、本作の美点である「犯行現場になかったモノ」からのネタをメインに仕上げてもらえればなどと考えてしまった。    それにしても本作の翌々年にバークリーが『ジャンピング・ジェニイ』で周囲から嫌われまくってるクソヤローが殺される話をクソヤロー感たっぷりに書いたのは彼流の返礼ではないのかと。

Posted byブクログ