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愛 改版 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2008/04/25 |
JAN | 9784041216385 |
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愛 改版
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
短編集。 特になにか深く学ぶところがあるようにもない。 けれど、美しい文章に身を委ねて、読み進むと 愛とは、美しい幻というよりは、むしろ こういうさりげない景色に 乾いた姿であったり、時に美しいものではなかったり するものの中で、ふわりと溢れてくるもののような気がする。 人間...
短編集。 特になにか深く学ぶところがあるようにもない。 けれど、美しい文章に身を委ねて、読み進むと 愛とは、美しい幻というよりは、むしろ こういうさりげない景色に 乾いた姿であったり、時に美しいものではなかったり するものの中で、ふわりと溢れてくるもののような気がする。 人間の愛。 三つの短編が、それぞれに違う姿で 見せてくれた。
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3作品からなる短編集。 1. 「結婚記念日」が気に入った。うまく言語化できないが、短編小説ならではの深い味わいがあるように感じた。妻を亡くした男が、生前妻とともに箱根を訪れた時のことを回想する話だが、この入れ子構造が本作品の肝であると思う。男が妻に対して強い愛情を感じた体験として箱根の話が出てくるが、回想の中では妻に対して「切なくいじらしいものを感じ」て妻を抱き締めており、そこに愛情という言葉は現れない。妻亡き後に振り返ってこの感情が愛情であったと思い当たっているところに、この作品の滋味があると思う。
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おーい、僕の好きな友達たちよ、この小説を読んではくれないか。三篇合わせて113ページだから、すぐに読めてしまうよ。 いじらしいというときの気持ちをこの小説から味わったので、それが入った幾つかの文章を載せる。 p12「結婚記念日」 加奈子との五年のこのアパートの生活の中で、少なくともその最後に近い頃の一夜だけは、冷たい加奈子の体を沸ぎり立つような愛情で抱きしめたと思う。何ものにも替えがたいいじらしい生き物を自分の体温で温めてやった、あれが愛情でなくてなんであろうかと思う。 p102「死と恋と彼と」 杉は、急に憑きものが落ちたように素直になっている那美を、少しいじらしく感ずる。生きるがいい。死ななければならぬ理由なんて、この女のどこにもありはしない。
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