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上陸 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/04/14 |
JAN | 9784062760331 |
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上陸
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商品レビュー
3.6
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
五條作品にしてはライトで読みやすかった。 密入国、外国人労働者など今読んでも新しく感じる話題。 お金のない訳ありの3人が喧嘩もしながら互いを重んじて共同生活をしているわけだけど、物語を読み進めるうちに終わりを感じてしまって切なくなってきた。 最後の書き下ろし掌編のアキムの言葉に救われた。
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密入国者などいつもの『らしい』感じだけど、こういう作品にありがちな説教臭さが五條さんは元々少なく、この作品においては更に薄くなっている。 書き下ろしがついて青春小説?の様な爽やかな読後感。 内容が薄いといったら嘘になるが、別作品の様に胸に残ったり考えさせられるテイストではないけれ...
密入国者などいつもの『らしい』感じだけど、こういう作品にありがちな説教臭さが五條さんは元々少なく、この作品においては更に薄くなっている。 書き下ろしがついて青春小説?の様な爽やかな読後感。 内容が薄いといったら嘘になるが、別作品の様に胸に残ったり考えさせられるテイストではないけれど、気軽に何度も読み返したくなる小説だった。
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書き下ろしにすべてをもっていかれてしまった。なんだかんだあろうといわせようと、あの書き下ろしに著者の情というか、良い意味での甘さがにじんでいたような気がする。 そう情感たっぷりに語られるわけでもないのに妙に切なさが伴っていて苦しくなった。きっと彼らの行く先を何度も暗示されて、物悲...
書き下ろしにすべてをもっていかれてしまった。なんだかんだあろうといわせようと、あの書き下ろしに著者の情というか、良い意味での甘さがにじんでいたような気がする。 そう情感たっぷりに語られるわけでもないのに妙に切なさが伴っていて苦しくなった。きっと彼らの行く先を何度も暗示されて、物悲しい気分を抱かずにいられなかったからだとおもう。けれども先に書いたように、書き下ろされた物語で今と地続きであろう未来を想像することができて救われた。彼らにとってもそう悪くないいま、そして未来であればいいな。
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