上陸 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
五條作品にしてはライトで読みやすかった。 密入国、外国人労働者など今読んでも新しく感じる話題。 お金のない訳ありの3人が喧嘩もしながら互いを重んじて共同生活をしているわけだけど、物語を読み進めるうちに終わりを感じてしまって切なくなってきた。 最後の書き下ろし掌編のアキムの言葉に救われた。
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密入国者などいつもの『らしい』感じだけど、こういう作品にありがちな説教臭さが五條さんは元々少なく、この作品においては更に薄くなっている。 書き下ろしがついて青春小説?の様な爽やかな読後感。 内容が薄いといったら嘘になるが、別作品の様に胸に残ったり考えさせられるテイストではないけれ...
密入国者などいつもの『らしい』感じだけど、こういう作品にありがちな説教臭さが五條さんは元々少なく、この作品においては更に薄くなっている。 書き下ろしがついて青春小説?の様な爽やかな読後感。 内容が薄いといったら嘘になるが、別作品の様に胸に残ったり考えさせられるテイストではないけれど、気軽に何度も読み返したくなる小説だった。
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書き下ろしにすべてをもっていかれてしまった。なんだかんだあろうといわせようと、あの書き下ろしに著者の情というか、良い意味での甘さがにじんでいたような気がする。 そう情感たっぷりに語られるわけでもないのに妙に切なさが伴っていて苦しくなった。きっと彼らの行く先を何度も暗示されて、物悲...
書き下ろしにすべてをもっていかれてしまった。なんだかんだあろうといわせようと、あの書き下ろしに著者の情というか、良い意味での甘さがにじんでいたような気がする。 そう情感たっぷりに語られるわけでもないのに妙に切なさが伴っていて苦しくなった。きっと彼らの行く先を何度も暗示されて、物悲しい気分を抱かずにいられなかったからだとおもう。けれども先に書いたように、書き下ろされた物語で今と地続きであろう未来を想像することができて救われた。彼らにとってもそう悪くないいま、そして未来であればいいな。
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面白かったです。 蝶狩りで痛い目にあったので、また短編かーと思ったんですが、いい意味で裏切られた感じ。 でも、五條さんはやっぱり短編はあまり向いていないような気が。 テーマがテーマだけに色々似てきちゃうし。長編でどかんと楽しませてくれた方が読者としてはいいです。
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内容(「BOOK」データベースより) 頭を使えば欲しいものが手に入る。次々押し寄せる外国人労働者にとって、日本は依然黄金の国だ。勤め人をやめた金満、若い前科者の安二、本国にせっせと送金する不法滞在者アキム。働いてもさっぱり金がない三人組は、同じ部屋で肩寄せ合って暮らす。密入国の手...
内容(「BOOK」データベースより) 頭を使えば欲しいものが手に入る。次々押し寄せる外国人労働者にとって、日本は依然黄金の国だ。勤め人をやめた金満、若い前科者の安二、本国にせっせと送金する不法滞在者アキム。働いてもさっぱり金がない三人組は、同じ部屋で肩寄せ合って暮らす。密入国の手引きをやってのけた大きな秘密を抱えながら。 (借)
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大変おもしろく読みました。 好きな作家の一人です。 ただ…。 どなたか、表題作の中の、密入国のカラクリを私に解説してくださいませんか? 2000年問題、というのも今となってはよくわからないんだけど、ツアーガイドだけが日本人(という風に読んだ)というあのツアーが、すんなり入管...
大変おもしろく読みました。 好きな作家の一人です。 ただ…。 どなたか、表題作の中の、密入国のカラクリを私に解説してくださいませんか? 2000年問題、というのも今となってはよくわからないんだけど、ツアーガイドだけが日本人(という風に読んだ)というあのツアーが、すんなり入管を通れたのはなぜなんでしょう? 日本人があのツアーを企画した意味というか…。
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