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悪魔の星 創元SF文庫
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悪魔の星 創元SF文庫

ジェイムズ・ブリッシュ(著者), 井上一夫(著者)

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悪魔の星 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 1967/07/17
JAN 9784488622015

悪魔の星

¥330

商品レビュー

2.7

7件のお客様レビュー

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2023/10/03

不可知論者の散文

1958年に出版された『神学SFの傑作』とあとがきに書かれていた。読んで思ったのは、ダン・ブラウンはジェイムズ・ブリッシュのこの本からヒントを得て、『ダヴィンチコード』『天使と悪魔』を書いたのかなぁなどと邪推してしまった…。教会と悪魔祓い。
著者自ら書いているように本人は不...

1958年に出版された『神学SFの傑作』とあとがきに書かれていた。読んで思ったのは、ダン・ブラウンはジェイムズ・ブリッシュのこの本からヒントを得て、『ダヴィンチコード』『天使と悪魔』を書いたのかなぁなどと邪推してしまった…。教会と悪魔祓い。
著者自ら書いているように本人は不可知論者とか。ストーリーの骨格は一瞬にして閃いてあとは一気に書き上げたような感じがする。しかし、骨格以外のところは宗教的なネタをベタベタと貼り付けて雰囲気を盛り上げようとしているだけで本筋とはほとんど関係ないし、ストーリーとしての起承転結はない。著者の頭を駆けめぐった思いつきの思索の散歩道とでも言うような散文の塊りを一冊の本にしたものという印象はぬぐえない。読みづらく冗長な文章が多く、キレ味が悪い。
筆者の生まれ育った背景からして致し方ないとは思うが、このストーリーをSF作品として書けば確かに傑作として残る作品になったのではないかと思う。
復刊フェアの帯には、入手困難だった名作を、と書かれているが、『迷作』故に入手も困難だったのではないだろうか。
筆を走らせる能力のある作家が読者を惹きつけるまたは唸らせる作品を書けるとは限らない。時間が経っても読み継がれる作品こそが『傑作』のはず。そういう意味ではこの作品は時間が経てば消えて行く作品かもしれない。
STAR TREKの小説化を担当していたとのことで、やはり筆は走る作家だったのだろう。ハードSFの巨匠と言われても首をかしげてしまうが現代SF作家達のひと世代前の黎明期の作家としては評価出来ると思う。

skyfall

2017/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFに宗教を持ち込んだ作品。宇宙人の卵を地球に連れ帰ったために、地球生まれの宇宙人によって引き起こされる宗教的対立、そして訪れる破滅の日。

Posted by ブクログ

2016/03/18

これにて個人的東京創元社文庫フェア終わりー。長かった笑。 あまり期待せず読み始めたけど意外に面白く読めた!終始気になる展開があり続けたのがよかったな。クリーヴァーなに企んでる!?からこいつ育ったらなにをし出すんだ…?だめだこいつ早くなんとかしてくれ!といった具合。 人類は宇宙で、...

これにて個人的東京創元社文庫フェア終わりー。長かった笑。 あまり期待せず読み始めたけど意外に面白く読めた!終始気になる展開があり続けたのがよかったな。クリーヴァーなに企んでる!?からこいつ育ったらなにをし出すんだ…?だめだこいつ早くなんとかしてくれ!といった具合。 人類は宇宙で、神学的に到底許容できない存在、神を必要とせずとも理想的であることのできる存在と出会ってしまう。神に愛されてしかるべきであるにも関わらず神を信仰しない悪魔的な存在に危惧する主人公だが、地球に帰るそのとき、彼らから彼らの卵をもらい受けてしまい…。 神学SFと呼ばれているそうだけど、この話のキモは神学などでなくても物語が語れてしまうことじゃないだろうか。あらすじは神うんぬんに触れなくても説明できるし、現に登場人物の一人はまったく別のパラダイムで事物を解釈し行動している。SF的な出来事が起きた時に、神学はいかに語るかという思考実験。そして物語の中で神学は何をなしたか、という点に著者のドライな見解が表れているような。うーん。興味深い話だった。

Posted by ブクログ

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