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イザベラ・バードの日本紀行(上) 講談社学術文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2008/04/12 |
JAN | 9784061598713 |
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イザベラ・バードの日本紀行(上)
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商品レビュー
4.3
22件のお客様レビュー
佐々大河さんの漫画『不思議の国のバード』を読んだので、やはりこちらも読んでみようと思いました。 が、思った以上に時間がかかってしまって、、 以前は、もっとどんどん読み進められたのに〜と思う今日この頃、、、 それはともかく、漫画のバードさんのイメージがさすがに強くて、あのバードさ...
佐々大河さんの漫画『不思議の国のバード』を読んだので、やはりこちらも読んでみようと思いました。 が、思った以上に時間がかかってしまって、、 以前は、もっとどんどん読み進められたのに〜と思う今日この頃、、、 それはともかく、漫画のバードさんのイメージがさすがに強くて、あのバードさんがガシガシ歩いている場面とか馬から落ちそうになっている場面が目に浮かぶのですが、とくに違和感は感じません。 こちらは、全文、妹に宛てた手紙の形式で書かれています。 青森に着くまでが上巻なのですが、とくに後半、天気に道を阻まれ、なかなか進むことができません。 六月から七月にかけて梅雨の時期に旅をしようというバードさんもどうかと思うのですが、この年はまた、いつもにも増して雨が多かったようです。 川を渡るのにかなり危険が伴ったり、なにより濡れネズミのようになったまま休憩をとったり、初夏とはいえかなりな辛さ。 よく諦めず、、、 とはいえ、戻るほうがはるかに大変な所まで踏みこんでいるのですよね。 また、この頃の東北地方の集落や村のかなりな貧しさもあります。 衣服をほとんど身につけていなかったり、皮膚病、眼病その他清潔でないことから起こりがちな病気に罹っている人々。 それほどの日本の貧しさのこと細かい描写を、他ではあまり見ていないように思います。 さらに、これらの貧しい人々もそれほどではない人々も、とにかくバードさんを観るために押しかけてくること! 宿泊するにしても休憩するにしても、ゾロゾロ付いて歩いたり、ぎっしりというほど集まって、バードさんをじーっと見ていたり。 遠慮もなくて、障子の破れ目からくらいならまだしも、押すなおすなで障子を倒すほどだとか、あまりに屋根の上に登って見ようとしたため屋根が崩れるとか。 女も子どもも年寄りも、みんなです。 ちょっと考えられないほどですよね。 危害を加えるとか、煩くするわけではなく、珍しいもの見たさ、物見高いからということらしいですが。 慎ましいとか、遠慮深いという質とはまた、別のことのようです。 バードさんの見る日本人は、「貧弱」とか「貧相」といった表現が当初かなり多いのですが、そういった表面的な事柄は徐々に減っていきます。 自分に対する心配りが常にあり、親切で、身の危険を感じたり盗難を疑うこともない、と日本人に好意的な気持ちを持つようになるバードさん。 今のような日本を知ったら、どれほどびっくりすることでしょう。 この本は、1880年にロンドンで刊行された『Unbeaten Tracks in Japan』の全訳本です。 他の翻訳で『日本奥地紀行』としても出版されています。
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著者の視点を通して、古き日本を巡るタイムトリップができる。こんな貴重な資料が読めるなんて感激だ。また、小難しい単語も少なく読みやすい。イギリス人女性の日本一人旅(通訳の従者はいた)。 1878年、明治時代の日本の田舎と東京。人口は34,358,404人。東洋的壮麗さの枠から外れ...
著者の視点を通して、古き日本を巡るタイムトリップができる。こんな貴重な資料が読めるなんて感激だ。また、小難しい単語も少なく読みやすい。イギリス人女性の日本一人旅(通訳の従者はいた)。 1878年、明治時代の日本の田舎と東京。人口は34,358,404人。東洋的壮麗さの枠から外れている。彩色や金箔は寺社でしか見られないし、宮殿も一般住宅も灰色の木材を使っている点で同じ。くすんだ青、茶色、灰色が通常用いられる衣服の色。何もかもが貧弱で迫力がなく、どの町も単調で地味。 飯が不味い。顔も不細工。男は褌だけ。外国人を見た事がないので見物に群がり遠慮がない。寝床には蚤、蚊も多くてやってられない。男尊女卑が酷い。しかし、内陸の人々は、野蛮人とは程遠く、親切で優しくて礼儀正しい。外国人の女性が無礼な扱いや強奪行為には、ただの1度も遭わずに済んだ。極めて公平な目線で好感がもてる。 ー 顔立ちもよくて健康そうな娘たちはじきにやつれてうつろな表情の中年女へと変身していきますが、これは歯を黒く染め、眉を剃ってしまうせいです。この習慣は婚約につづいてなされない場合でも、第一子誕生とともに行われます。ほかの家では女性たちがお化粧中で、畳の上に置いた折りたたみ式の鏡台の前で歯を黒く染めたり、腰まで着物をはだけて体を拭いています。朝、子供たちが学校にいるあいだ村はとても静かです。子供たちが戻ってくると少し活気づきますが、子供は遊んでいるときですらおとなしいのです。夕暮れに男たちが戻ってくると、活気が少々増します。お風呂で威勢よくお湯を使うばしゃっという音が聞こえ、そのあと男たちは幼い子供たちの遊びの相手をします。そのあいだ上の子供たちは単調な高いつぶやき声で本を読み上げ、あすの予習をするというわけです。 何だか日本だなぁと感じる。古き良き、そしてその文化的遺伝子が良くも悪くも自分にも継承されている事を自覚する。 唯一、著者がこだわるのはキリスト教だ。その布教可能性を再確認するための旅行という説もあるらしいが、下記は日本人のいい加減な宗教観への憤りがよく分かる。そして今でも日本人は宗教には、これも良くも悪くもいい加減なままだ。 ー 退出する前、わたしはどんな答が返ってくるかは承知の上で、宗教は教えているのですかと教頭に尋ねました。するとこのふたりの紳士はどちらも明らかに蔑みをこめた笑い声をあげました。「わたしたちは無宗教です。学識のある者ならみな宗教などいんちきであることは知っていますよ」と教頭が言いました。 破綻した宗教の虚構に基づいて創建された天皇の玉座、ばかにする人々から見せかけの敬意を受けている国教、知識階級のあいだで猛威をふるう無神論、下層階級にいばり散らす無知な聖職者、頂点にはみごとな独裁支配を、底辺には裸の労働者を持つ帝国、最も崇高な信条は露骨な物質主義であり、その目的は物質的な幸福です。キリスト教文明の成果を改善し、破壊し、建設し、横取りしています。しかしその果実を生んだ木はいらないと拒むこのような対比と矛盾がどこへ行ってもあるのです! 旅は続く。
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ずっと昔の日本の姿が、外国人旅行家の女性の目線で書き記されている。 当時の日本という国、そこに生きる人たちに会いにいけたように感じた。 イザベラ・バードが描写する美しい景色がどんなものであったのか、それを同じように見てみたくて、彼女が訪れた場所に行ってみたくなった。 もちろん当時...
ずっと昔の日本の姿が、外国人旅行家の女性の目線で書き記されている。 当時の日本という国、そこに生きる人たちに会いにいけたように感じた。 イザベラ・バードが描写する美しい景色がどんなものであったのか、それを同じように見てみたくて、彼女が訪れた場所に行ってみたくなった。 もちろん当時と今では全然違った景色ではあろうけれど、当時から残る建造物や森や川、そういった場所に立ち彼女と同じものを見た時に、「歴史」というものを感じられるだろうと思う。 過去も今も未来も、不変ではないけれどずっと繋がっているんだと。 これを読んでいる間はなんだかタイムスリップしたような、不思議でワクワクした気分になれた。
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