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トリフィド時代 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 1963/12/23 |
JAN | 9784488610012 |
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トリフィド時代
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商品レビュー
4.1
29件のお客様レビュー
SF。パニック・ホラー。 いわゆる終末SF。スリラー要素がやや強め。 はじめに大胆な世界観を設定したあとは、SF要素は薄くなり、人間がどう生きるか、どう社会を作っていくかを描いている印象。 細かいところで、"アメリカ人が助けに来る"と思っている人が結構出てきた...
SF。パニック・ホラー。 いわゆる終末SF。スリラー要素がやや強め。 はじめに大胆な世界観を設定したあとは、SF要素は薄くなり、人間がどう生きるか、どう社会を作っていくかを描いている印象。 細かいところで、"アメリカ人が助けに来る"と思っている人が結構出てきたのが面白い。 アメリカ人に対してどんなイメージがあったのだろう? 植物が重要な位置づけで、サバイバルをするSF作品ということで、オールディス『地球の長い午後』とスー・バーク『セミオーシス』を連想した。 上記2作品とともに、個人的に好きなSF小説リストに仲間入り。 これでウィンダムの代表作で読んでいないのは『さなぎ』のみ。 いつか出会えるといいな。
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緑色の大流星群が素晴らしい天体ショーを繰り広げた翌日。それを目にした人だけが、ことごとく盲目になってしまった。パニックに陥る社会の中で、その流星を目にしなかった幸運な人たちはなんとか自らの社会を立て直そうとするが、そこに襲い来るトリフィドたち。なんとも恐ろしい破滅SFです。 自立...
緑色の大流星群が素晴らしい天体ショーを繰り広げた翌日。それを目にした人だけが、ことごとく盲目になってしまった。パニックに陥る社会の中で、その流星を目にしなかった幸運な人たちはなんとか自らの社会を立て直そうとするが、そこに襲い来るトリフィドたち。なんとも恐ろしい破滅SFです。 自立歩行し、毒で人を襲って自らの栄養として取り込むトリフィド。まさしく食人植物で恐ろしいのだけれど。それほど動きが速いわけではないし所詮植物でしょ? たいしたことなさそう、と思ってしまうところがさらに恐ろしさを増長します。囲まれて、いっせいにぱたぱたという音が聞こえてくるのを想像してぞっとしました。植物だから知能なんてないだろう、と登場人物たちも言っているけれど。いや、これだけのことやってたらもう動物ですよそれは! そしてそういった脅威のみならず、人間たちの争いもまた恐ろしいところ。こういう事態になるとどうしても集団で対立してしまうのは仕方のないことなのでしょうが。ある意味人間の醜さ恐ろしさが前面に押し出されてきて。嫌だなあ、という気になります。本当にこういう事態に陥るのは嫌だ……。
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心地よい破滅。植物に侵略されていく地球を舞台に、滅んでいく文明の中で生きていく人々の話。幻想的な風景と押し寄る恐怖、その中で生きる人の心情がグッとくる作品でした。 見たものの視力を奪う緑の流星群。ほとんどの人物が視力を失った中で、奇跡的に無事だった主人公。しかし社会を維持でき...
心地よい破滅。植物に侵略されていく地球を舞台に、滅んでいく文明の中で生きていく人々の話。幻想的な風景と押し寄る恐怖、その中で生きる人の心情がグッとくる作品でした。 見たものの視力を奪う緑の流星群。ほとんどの人物が視力を失った中で、奇跡的に無事だった主人公。しかし社会を維持できなくなった人類たちに、栽培していた歩く植物が遅い始めるのです。 流星と歩く植物。無関係な二つが繋がり終末に向かう作品です。その中で生きる人類は美しく、中でも崩壊した世界で食事をするシーンは目に焼き付いて離れませんでした。
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