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日本の古典をよむ(16) 太平記
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2008/03/30 |
JAN | 9784093621861 |
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日本の古典をよむ(16)
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商品レビュー
4.2
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本は完全訳ではないですが、 一応歴史を追えるようにはなっています。 様々な武将が入り混じり、 争いが起き、 悪が跋扈していく… かなり表現的には血生臭いです。 (一挙自決がありますし) それと物の怪も多かったりします。 面白いですけどね。 今度は完全訳挑戦してみたいな。
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学生時代、古典に苦手意識があったので読みたくても渋っていました。 こちらの一冊はダイジェスト版。 原文と現代語訳を交互に読めるし、流れや見どころ、作風が掴みやすくて古典へのハードルを下げてくれる。 また、古典は解説など色々とごちゃごちゃして読みにくいイメージが強かったのですが...
学生時代、古典に苦手意識があったので読みたくても渋っていました。 こちらの一冊はダイジェスト版。 原文と現代語訳を交互に読めるし、流れや見どころ、作風が掴みやすくて古典へのハードルを下げてくれる。 また、古典は解説など色々とごちゃごちゃして読みにくいイメージが強かったのですが、こちらはそういったことがなく、全体的にスッキリしていて初心者には取っつきやすい印象です。 こういう易しい入りができるのは、苦手意識克服にすごく有難い! 解説も大切だけど、どうも勉強じみて嫌になる。まずは自分の感性で読みたいのです。 そして読み終えて思うのは、なぜもっと早く読まなかった自分…!という後悔。 歴史書としてもすばらしくわかりやすいし、当時の様子や日本の精神も詰まっている。 それに原文の言葉、なんてかっこいいんだろう…。ガツンとやられた。 岩波文庫や吉川英治版など他の太平記もチャレンジしてみたい。
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2014.1記。 年明けといえば時代物、ということで「太平記」を読んで見た。鎌倉幕府の滅亡から南北朝、室町幕府成立、という複雑極まりない時代が舞台だが、戦闘描写はもちろん、アウトレイジもびっくりの「全員悪人」の権謀術数、そして不公平な論功行賞への絶望等々、700年の時を越えた「...
2014.1記。 年明けといえば時代物、ということで「太平記」を読んで見た。鎌倉幕府の滅亡から南北朝、室町幕府成立、という複雑極まりない時代が舞台だが、戦闘描写はもちろん、アウトレイジもびっくりの「全員悪人」の権謀術数、そして不公平な論功行賞への絶望等々、700年の時を越えた「サラリーマンあるある」としても読みごたえ十分すぎる内容。 太平記は当時から知識階級に読まれていたという。鎌倉幕府によって守護・地頭が置かれ、朝廷の権勢が没落した、などという歴史的な動きは当時から同時代的にまざまざと感じ取られており、また今日に至るまで脈々と日本人の基礎知識であり続けたということだろう(「・・・所には地頭強くして領家は弱く、国には守護重くして国司は軽し、この故に、朝廷は年々に衰へて、武家は日々に盛んなり」)。 一方で写実的な叙述と違和感なく併存する「怨霊・怪異」の描写も興味深い。鎌倉末期、民の苦しみを顧みず遊興にふける北条家の酒宴に烏天狗や妖怪が加わっていた、という「目撃証言」が語られる。時の政権が旧権力を「目撃証言」とともに罵倒するのは歴史の常ではあるけれども、同時に当時の人々は、ただならぬ戦乱の気配の中、天高く飛び交う天狗の姿を確かに「見て」いたのであろう・・・。
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