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クラッシュ 創元SF文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2008/03/26 |
JAN | 9784488629120 |
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商品レビュー
3.1
19件のお客様レビュー
序文のテクノロジー批判・資本主義批判は示唆に富んでいた。序文からこの小説がテクノロジー批判であることは分かるのだが、異常性癖開示みたいになっていてその印象しかない……。「疾走する車はサモトラケのニケより美しい」みたいなあれなんだろう。
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バラードの代表作のひとつとして有名な作品であり、鴨も読む前からだいたいの内容は知識として持っていました。自動車事故に性的興奮を感じる男女が、乾いた現代社会の片隅でエクスタシーを求めて蠢く群像劇。いかにもバラードらしい、ビザールで劇的でスタイリッシュな問題作。 ・・・との前知識を...
バラードの代表作のひとつとして有名な作品であり、鴨も読む前からだいたいの内容は知識として持っていました。自動車事故に性的興奮を感じる男女が、乾いた現代社会の片隅でエクスタシーを求めて蠢く群像劇。いかにもバラードらしい、ビザールで劇的でスタイリッシュな問題作。 ・・・との前知識を持って、読み進めたんですけど。 特殊性癖のヘンタイがヤリまくるだけの作品でしたヽ( ´ー`)ノ いやまぁ、乱暴すぎるまとめだということは鴨もわかっているつもりです。が、煽情的で押出しの強い作品世界の中から、立ち上ってくる「美学」がないんだよなぁ・・・。 この作品をバラードが世に出した意図は、序文でバラード自身が明確に語っています。バラードが実際に日々感じていたであろう現代社会のテクノロジーの発展、その帰結としてバラードが幻視する、人間の制御を超えて暴走するテクノロジーのランドスケープ。そして、テクノロジーに飲み込まれて無意識のうちに変容していく、人間精神のあり方。そうした作品テーマをダイレクトに伝えんがために、敢えてポルノグラフィの体裁を取ったと、バラード自身が説明しています。 が。残念ながら、鴨にとっては、ただのポルノグラフィ以上のテーマ性が最後まで見えてきませんでした。異形の世界観ではあります。柳下毅一郎氏の翻訳らしい独特の癖のある文体が生み出す幻惑感もあって、読んでる最中は「なんだかスゴいもん読んでるなー」という実感はありました。でも、後に残るものは、鴨には残念ながらありませんでした。ポルノグラフィとして肝心な○○○シーンも、ただただ気持ち悪いだけで、全く盛り上がらず。 フィクションの世界観において、悪や背徳や変態性を描くことは、何ら問題ではないと鴨は思っています。ただ、そこで描かれる悪や背徳や変態性には、読者の平凡なモラルを圧倒的な力でねじ伏せる、他をもって代えがたい「美学」が必要です。何をもって「美」を感じるかは全く主観的な問題なので、たまたま鴨の基準には合わなかっただけ、ということだと思います。 異形の怪作であることは間違い無いので、その筋がお好きな方にはオススメです。かなり人を選びますねー、これは。
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テレビCMプロデューのジェイムズ・バラード(!)40歳は、 六月の夕暮れ、雨上がりの高速道路を走行中、 車をスリップさせ、対向車と正面衝突。 相手側は女医とその夫で、夫が死亡したと知らされた。 結婚から一年で早くも倦怠期に入り、 互いに外で恋人と情事を愉しんでいたジェイムズと 妻...
テレビCMプロデューのジェイムズ・バラード(!)40歳は、 六月の夕暮れ、雨上がりの高速道路を走行中、 車をスリップさせ、対向車と正面衝突。 相手側は女医とその夫で、夫が死亡したと知らされた。 結婚から一年で早くも倦怠期に入り、 互いに外で恋人と情事を愉しんでいたジェイムズと 妻キャサリンは、この事故をきっかけに 自動車そのものと運転することと、また、 それに付随する事故への不安・恐怖から 性的興奮を得るようになったが、 かつてジェイムズが関わった番組の出演者だった ロバート・ヴォーンに付きまとわれ始めた。 ロバートの目的は――。 下衆で汚らしいエピソードを、 あたかも高尚な事象であるかのように綴った、 作者と同名の人物が主人公のフィクション。 原著は1973年。 まだエアバッグもシートベルト着用義務も 一般化していなかった頃か。 先行する『残虐行為展覧会』収録短編「衝突!」(Crash!,1969)【*】の、 遙かにネチッコい拡張版といった趣き。 スピードに身を委ね、危険を感じると興奮する というのは理解できなくもないが、 庶民にも手が届くテクノロジーとfxxkして 昇天しようぜ、と言われても……なぁ(笑)。 【*】 自動車事故の衝撃が性欲亢進、及び、 そこから導き出される家庭の円満さと 結び付いていることが立証された―― と言わんばかりの“トンデモ”テクスト。 作者は主人公に自分の名前を与えたが、それは、 内容はまったくの作りごとであっても、 心情的には他人事ではなかったからこそ―― といったことが解説に書かれていた。 当時、仕事と子育てに邁進していた、 よき作家であり父親だった人物は、 自身の内面を覆う得体の知れない欲望を 外在化しようとしたのだろうか。 だとすると、主人公とその妻をストーキングする 自滅願望に取り憑かれた変態野郎(笑)とは、 ウィリアム・ウィルソンのような存在だったのか。 格調高いポルノグラフィというと、 ジョルジュ・バタイユの名が思い浮かぶのだが、 生から死へ、破滅に向かって加速する スピードの物語としては(知名度が低いけれども)、 モーリス・ポンス『マドモワゼルB(ベー)』を連想した。 https://booklog.jp/users/fukagawanatsumi/archives/1/B000J958HM
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