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クアトロ・ラガッツィ(上) 天正少年使節と世界帝国 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2008/03/18 |
JAN | 9784087462746 |
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クアトロ・ラガッツィ(上)
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商品レビュー
4.4
32件のお客様レビュー
原田マハさんの『風神雷神』を読んで本著を知り手に取ってみました。 想像以上に事細かに書かれていて読むのにだいぶ時間がかかりました。 資料を引用し、きちんと事象について書こうという気概が感じられ、また単純に引用したものを信じるのか否定するのかではなく、著者の主張や考えと異なるところ...
原田マハさんの『風神雷神』を読んで本著を知り手に取ってみました。 想像以上に事細かに書かれていて読むのにだいぶ時間がかかりました。 資料を引用し、きちんと事象について書こうという気概が感じられ、また単純に引用したものを信じるのか否定するのかではなく、著者の主張や考えと異なるところは引用の情報の隙をみつけて論理的に異なる意見を述べるなど、著者の意見を理性的に読むことができて好感持てました。他の研究者の見方は良くないとか、感情的なものがないのが良かったです。 歴史の基本的な知識が浅いために、何度も文を読みながら頭がこんがらがることが。 教科書で語られない有名でない個人名が多く出てくるところでは、〇〇△△と苗字と下の名前があるとしたら、〇〇と読んだ後に△△と読んだり、聞き馴染みのないフルネームかつ、呼び方が複数あり、誰だったか?!と混乱することがありました。 読み始めたときに、注釈の飛んだ先が見当たらずどういうことかと焦ったらまさかの下巻に収録されているということに大変驚きましたが読み進めるとそれも仕方ないのかな、校正大変そうだなと。 今一旦読み終わりましたが、ここに何が書かれていたかと問われても何も正確に振り返ることができません。それほどコップから少し水が溢れた程度ではない大量の情報を浴びました。 著者が膨大な情報をまとめあげ本にしていることがすごすぎます。 ただ読んでるときに、へー!そうなんだー!と感心感動することはありました。事実を仔細に覚えてなくてもそういう頭で感じる新しい事実の喜びがあった、というのだけが記憶に残っていきそうです。それはそれで良いかな、なんて。 面白いですが読むのが大変です。 以下印象に残った文章。 p135-136 出会いがすばらしいものになるのは、それが出会って新しいものが生まれることであって、片ほうが、いっぽうに同化されることではない。 p138 浮気は愛を傷つけるが、誇りは奪わない。 p310 教育とは明日へ向けての「浪費」だ。若者に惜しみなく金を注がない国が栄えるはずがない。教育な未来への種まきなのだ。種をまかない畑、苗を植えない土地は、やがて不毛になる。
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歴史で学ぶ単語の1つとして認識していた、「天正少年使節」を通じて当時の世界と日本を知ることができた。3の話は非常に興味深い。
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ー 外国の侵略におびえるのは「小心者」であると彼(信長)が松永に言ったのは、日本の諸侯が、狭い領土を奪い合って国内で争い、日本の国外にも世界にも思いを致すことがなく、それのみか、世界の国々と交流するに先だって、まずその侵略を恐れるという思考そのものが志低く、小心に見えたからであろ...
ー 外国の侵略におびえるのは「小心者」であると彼(信長)が松永に言ったのは、日本の諸侯が、狭い領土を奪い合って国内で争い、日本の国外にも世界にも思いを致すことがなく、それのみか、世界の国々と交流するに先だって、まずその侵略を恐れるという思考そのものが志低く、小心に見えたからであろう。彼自身は、中世的封建制から、近世的絶対王政への歴史的過渡期に立っており、歴史が彼を、その車輪を前にまわすためのエージェントとして選んでいることは知らなかった。しかし彼は確実にその方向へと歴史をシフトさせるために出てきた人物だった。そのとき、先立って絶対王政を確立していたポルトガル・スペインの国情と、宣教師を通じてじかに触れあったことはまさに天啓であった。彼は地球儀を手にしてみずからの行くべき道を展望したのである。 しかし、信長の本心は、宣教師にも、惟政にもまったく見当のつかない規模のものであり、しかも、だれにとっても非常に危険なものであった。しかし、このとき信長は彼らにはその心の底は見せていない。さまざまな歴史史料は、信長が余人に思いもつかぬことを考えていたと言っている。やがて語ることになるが、今はそれを暗示するにとどめよう。彼はみずからが「神」になること、そして中国を征服し、アジアの支配者となることを考えていた。スペイン・ポルトガル王が世界の支配者であるという話は、「小心者」をこわがらせたが、信長にヒントを与えた。彼はみずからも彼らに伍して世界の支配者たらんと願ったのである。彼が帽子やひらひらの襟や金襴のマントを好んだのはただお洒落のためだけではあるまい。 世界の王のひとりになることが彼には望ましかったのだ。そのことはやがて明らかになるであろう。 ー 上巻、終了。 面白い!プロローグからグッとくる。 我々はなぜ、世界に出ていくのか。 天正少年使節がそのヒントになるかもしれない。 後の悲劇としてしか認識していなかったが、キリスト教布教の歴史と日本の戦国時代が、大きな歴史の中でどう動いていったのか詳細に語られている作品。 上巻、500ページ読んでも、彼らがまだ日本を出航をしないので、読むのに多少の根気がいるけど、読んでいるとなかなか面白い。
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