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失敗の本質 日本軍の組織論的研究
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 1984/05/31 |
JAN | 9784478370131 |
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失敗の本質
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商品レビュー
4.2
28件のお客様レビュー
大東亜戦争の諸作戦を分析し、日本軍の組織としての失敗を教訓として、現代の組織にどう活かせるかを考察している図書。なぜ無謀な戦争に突入したのか、敗北したのかは分析の対象外となっている。 日本軍の組織としての失敗は、目的の不明確、今後のビジョンが長期的でない、場の空気を重視して議論し...
大東亜戦争の諸作戦を分析し、日本軍の組織としての失敗を教訓として、現代の組織にどう活かせるかを考察している図書。なぜ無謀な戦争に突入したのか、敗北したのかは分析の対象外となっている。 日本軍の組織としての失敗は、目的の不明確、今後のビジョンが長期的でない、場の空気を重視して議論しない、攻撃すべしという積極論は評価され、多数の被害が出ても責任は追及しないような、結果よりも動機・プロセスを重視する、などがあげられており、興味深かった。組織の学習については、日本軍は特定の戦略原型に徹底的に適応しすぎており、違った環境、状況に対応するための自己変革能力がなかった、というのがあった。うまくいった知識を捨てるのは、なかなか困難だけど、重要な指摘と思う。
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名著だというので読んでみましたが、めちゃくちゃよかったです。 まず大東亜戦争の失敗エピソードが興味深く、日本軍の組織構造がそのまま現代の企業や政治組織のまんまだということに、ゾクゾクとした恐怖や危機感を味わいながら読みました。今もし仮に戦争になったら、また多くの犠牲者が出るよう...
名著だというので読んでみましたが、めちゃくちゃよかったです。 まず大東亜戦争の失敗エピソードが興味深く、日本軍の組織構造がそのまま現代の企業や政治組織のまんまだということに、ゾクゾクとした恐怖や危機感を味わいながら読みました。今もし仮に戦争になったら、また多くの犠牲者が出るような失敗をまさに今現代の組織でも行われていると思うと。。。 アメリカ軍の合理的行動と対比させていたのもとてもわかりやすかったです。 失敗エピソードを自身の組織に当てはめて考えてみるのがおすすめです。現場と本部での作戦の目的が共有されていないなど、あるあるですね。 また、私自身も日本独特の「プロセス重視」「人情論」「人間関係融和」「空気感」に溶けこんでいることに危機感を持つことができ、とても為になりました。何回も読んで、日本軍の失敗を頭に叩き込みたいです。
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太平洋戦争での失敗とされる6つの作戦について、前半でその経緯、後半で論理的な分解と分析が記されている。 ガダルカナル島やインパールで多数の犠牲者が出たということはなんとなく聞いたことがある程度の知識で読み始めたが、書き手の思想を排除して、ひたすら淡々と当時の事実が述べられている...
太平洋戦争での失敗とされる6つの作戦について、前半でその経緯、後半で論理的な分解と分析が記されている。 ガダルカナル島やインパールで多数の犠牲者が出たということはなんとなく聞いたことがある程度の知識で読み始めたが、書き手の思想を排除して、ひたすら淡々と当時の事実が述べられている前半が特に面白かった。戦後すぐの文献が使われてたりして言葉が難しかったり、史実が気になったりする度にググって確認しながら夢中で読んだ。 前半部を読むだけでも、日本軍という組織の良くないところが分かるんだけど、後半の分析部を読んで前半で自分なりに感じた感想の答え合わせをし、さらに理解が深まるという感じ。 負けると分かっている重大な局面でも現場を立てて曖昧な表現をして作戦中止命令が出来ない日本軍。そして何度も同じ過ちを繰り返す。 こんなしょうもない事で多くの命が犠牲になったのか…と虚しくなることが多数。 「兵站」という言葉と概念を初めて知る。これを軽視している企業、沢山あるよね。 38年前に発行された本作、組織論として(実体験と照らし合わせても)色褪せないと感じたのは、現代もまだ悪しき慣習が残っているってことなんだろうな。 しっかり読み込んでしまった。面白い。
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