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結晶世界 創元SF文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
| 発売年月日 | 1969/01/07 |
| JAN | 9784488629021 |

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結晶世界
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商品レビュー
3.5
42件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
鉱石病、オリパシーに元ネタはあるだろうか。 オリパシーに対する最初の印象はCOVID-19だった。すべてがひとつに溶け合っていく様からクロージャー・ウィルスを、情報化するという概念をもってモナーク・セイクレッドの印象が重なった。クロージャー・ウィルスはエボラからインスピレーションを得たものと思っていた。 そのようなものをモチーフにしているとしても、直接的な元ネタのようなものはあるまいと考えていた。 ひょっとすると『結晶世界』は直球の元ネタかもしれない。 本作品は、現象を宇宙規模で語っている。反物質ならぬ反時間などという概念を創出して「時間がない」などと言っている。 SFなのに、著者が科学に通じているわけではないと思わせる作品がある。『エンダーのゲーム』しかり。本作品もそう。 SFを書くために科学を引用しているのではなく、絵空事を描くためにSFを借用している。そういう作品。 面白いかどうかといえば、続編はともかく『エンダーのゲーム』は面白かった。 本作品は……中盤からグダる。『狂風世界』『燃える世界』『結晶世界』すべてそう。主人公に確固たる目的がないことや、ストーリーの明確な着地点が設定されていないためだと思われる。 訳者あとがきによるとバラードはニューウェーブと呼ばれる作家群に位置づけられるらしい。SFといいながらSをないがしろにしているとアシモフは苦言を呈したとか。まったく同意である。訳者あとがきの書かれっぷりが、本作品がどのような性質を持っているのかを示している。 訳者は擁護しているが、著者にSの感性は感じられない。例を示せば、 p.110 説得力のある嘘だが、科学理論ではなく哲学。 p.203 なんとか説明をつけようとしているが、まったく説明になってない。 どうでもいいが、地の文の訳語に「どえらい」がたびたび登場して、デカルチャーを覚えるなど。
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この手の物語めっちゃ好き。外的要因ではなく内的要因が世界を変えてしまう。歪んだ愛の形。時間を凍てつかせる。
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あとがきにあったように、単純で分かりやすいSFではなく、文学作品のように、抽象的な描写が多くある文体だったため、読み進めるのに少し時間がかかった。 世界が少しずつ結晶化していく様には末恐ろしいものを感じたが、この幻想的な世界に惹かれるものもあった。
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