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狼と香辛料(Ⅶ) Side Colors 電撃文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | メディアワークス/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2008/02/07 |
| JAN | 9784840241694 |

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狼と香辛料(Ⅶ)
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商品レビュー
3.7
37件のお客様レビュー
味のある短編と中編
シリーズ初の短編集(中編1+短編2)。なかなか味のある作品が並んでいる。 【少年と少女と白い花】 最初の作品が全体の半分を越える中編ながらロレンスが全く登場しないのが特徴的。ホロの過去編である。ふと知り合った少年と少女の「愛のキューピッド」になる話だが、これが何とも大仕掛...
シリーズ初の短編集(中編1+短編2)。なかなか味のある作品が並んでいる。 【少年と少女と白い花】 最初の作品が全体の半分を越える中編ながらロレンスが全く登場しないのが特徴的。ホロの過去編である。ふと知り合った少年と少女の「愛のキューピッド」になる話だが、これが何とも大仕掛け。狼だけが森の主じゃないんだなぁ、といったことも盛り込みつつ、旺盛に“吊り橋効果”を狙うホロのとんだ意地悪である。ただ、何とも覚束ない2人に対して、その覚悟を問い、試練を与え、これからも手を携えて共に歩むための勇気と信頼と愛情を確認したようにも見えるところがニクい。あまりにも無知で幼い2人の行く末をホロならずとも応援したくなる顛末である。 【林檎の赤、空の青】 食い意地の張ったホロに始まり、両替して買い物して“女の武器”で値引きして、最後に仕入れと販売のちょっとした小ネタを盛り込んだ小品。ストーリーよりも会話の妙を楽しむ内容である。ホロと両替商ワイズの掛け合い漫才に心穏やかでないロレンスが相変わらず面白い。これに限らずウィットに富んだやり取りが随所で見られる。 【狼と琥珀の憂鬱】 ホロ視点の破壊力は予想以上に凄まじい。体調不良のためなのか、それともノーラと仲良くするロレンスを目の前で見たためなのか、普段以上に余裕を失ったホロの心情が皮肉とともにキュンキュン描かれている。200を越す齢の落ち着きはどこへ?という乙女心が炸裂して悶絶必至のヤバさを呈している。同性ならではの心の機微を察し合う言葉の応酬(と、なんにも気付かないニブチンなロレンス)に続く最後の独白では「おいおい、そこまで想いがはっきりしてるのかい?」という“静かなる爆発”をたった1行で示している。本編でもたまに入れてほしいなぁ、ホロ視点。
DSK
ロレンスと出会う前のホロを描いた中編と、本編のオムニバス短編2本が収録されている短編集です。 それぞれのエピソードが面白くない、というわけではないのですが、できれば本編の続きを早く読みたい、という思いの方が強く、何となく焦って読んでしまいました。 ホロの視点から描かれた「狼と...
ロレンスと出会う前のホロを描いた中編と、本編のオムニバス短編2本が収録されている短編集です。 それぞれのエピソードが面白くない、というわけではないのですが、できれば本編の続きを早く読みたい、という思いの方が強く、何となく焦って読んでしまいました。 ホロの視点から描かれた「狼と琥珀色の憂鬱」は、普段のホロとロレンスのやり取りの中で、彼女がどのような気持ちでいるのかがわかり、想像以上にロレンスへの好意が強く、ほほえましい気持ちになりました。
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「少年と少女の白い花」 二人で逃げ出した旅路。 ただでさえ逃亡劇というのは大変だというのに、世間を知らないとなると生き残るだけで難しいだろうな。 「林檎の赤、空の青」 損をしてもすべきこと。 始めから別の考えで購入するものを選んでいたからこそ、相手が好まないであろうものを選択し...
「少年と少女の白い花」 二人で逃げ出した旅路。 ただでさえ逃亡劇というのは大変だというのに、世間を知らないとなると生き残るだけで難しいだろうな。 「林檎の赤、空の青」 損をしてもすべきこと。 始めから別の考えで購入するものを選んでいたからこそ、相手が好まないであろうものを選択したのかも。 「狼と琥珀色の憂鬱」 体調を崩して気付いた。 弱っているから浮かんだ想いかもしれないが、少なくとも心の隅に一つの感情としてあるのは自覚したろ。
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