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ポル・ポト ある悪夢の歴史
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2008/02/02 |
| JAN | 9784560026274 |

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ポル・ポト
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商品レビュー
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スターリン、ヒトラー、毛沢東、ムッソリーニ、フセイン、金日成といった独裁者達の生い立ちには、貧困、家族との確執、暴力、挫折が付随する。ポル・ポト――サロト・サルは大量虐殺を引き起こしたクメール・ルージュの首魁でありながら、親族が王家に仕える恵まれた出自だった。異色の独裁者の素顔が...
スターリン、ヒトラー、毛沢東、ムッソリーニ、フセイン、金日成といった独裁者達の生い立ちには、貧困、家族との確執、暴力、挫折が付随する。ポル・ポト――サロト・サルは大量虐殺を引き起こしたクメール・ルージュの首魁でありながら、親族が王家に仕える恵まれた出自だった。異色の独裁者の素顔が知りたくて700ページに及ぶ本書に挑戦したが、300ページで挫折した。 本書はポル・ポトを表題にしながら、カンボジア国王の座を追われたシアヌークのをより詳しく描ている。シアヌークをフランス国王ルイ16世になぞらえて批判的に描いているため、違和感を覚えて訳者あとがきを読んでみた。 「本書に対する批判はおおむね二点挙げられている。一つは「大量虐殺(ジェノサイド)という表現をめぐるもの。そしてもう一つは・ポル・ポトたちの行動の原因に関する著者の理論をめぐるものだ。 本書の冒頭部及び最後で、著者はクメール・ルージュの蛮行が大量虐殺(ジェノサイド)ではない、というちょっとわかりにくい理論を展開する。かなりの人がこれに難色を示し、これはクメール・ルージュ擁護ではないか、という批判も出た。 (中略) だが……ポル・ポトたちの行動で最も頭が痛いのは、かれらは殺そうと思って殺したわけじゃない、ということだ。むしろ、真面目に国民のためを考えて、各種法制度を厳しく適用したら死んじゃいました、という実にまぬけな代物だ、ナチスによるユダヤ人殺しは、大虐殺である。ルワンダでの出来事は大虐殺だ。なぜかというと、それはある特定民族や集団「を殺すことが最終目的だからだ。でも……と著者は述べる。クメール・ルージュはちがう。大半は殺そうと思って殺したわけではないもの。食べ物をやらずに働かせたらたまたましんでしまっただけ、拷問しながら尋問したらたまたま死んじゃっただけ。言うことを聞かないやつを折檻したら死んじゃっただけ。秘密を守るためにしかたなく殺しただけ。理想を追求したら死んじゃいました―—要はそういうことだ。 (中略) ナチスが虐殺に有能だったとすれば、ポル・ポトは生かすことに(すさまじく)無能だっただけだ。」 訳者あとがきには、ポル・ポトとクメール・ルージュを擁護する著者への批判が書かれている。さらに、かつてクメール・ルージュの掲げる原始共産主義の理想郷を称えたジャーナリスト本多勝一の所業を紹介している。 著者による本書よりも、訳者によるあとがきのほうが読み応えがあり、大虐殺の功罪を伝えている。★三つは訳者へ捧げたい。 大虐殺は結果であり、動機に善し悪しなど存在しない。
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図書館に無し 糸島図書館に無くて、取り寄せて貰った。 借りたら、メチャクチャ分厚い本で、いきなり読む気が失せた。 何かの本で紹介されていたので借りた。 ざっと目を通すくらいにしておこう。 12章で何と670ページもある。
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現時点で、ということは今後もということだが、ポル・ポトことサルト・サルが引き起こしたクメール・ルージュという大虐殺を知る上で、最重要の一冊は本書だろう。本文700ページに対して、注釈が200ページというのは、本書が徹底的にクメール・ルージュの真相に迫るためのファクトを丹念に集めた...
現時点で、ということは今後もということだが、ポル・ポトことサルト・サルが引き起こしたクメール・ルージュという大虐殺を知る上で、最重要の一冊は本書だろう。本文700ページに対して、注釈が200ページというのは、本書が徹底的にクメール・ルージュの真相に迫るためのファクトを丹念に集めた証跡に他ならない。 本書を読むことで現代に生きる我々が得られるものは何なのだろうか? もちろん、クメール・ルージュという大虐殺がなぜ起こったのかという歴史的な要因を知ることができる、というのはその一つであろう。本書を読めば、決してポル・ポトだけにその責を押し付けるのは明らかに誤っているということが理解できる。政治的に反する対立分子を暴力により消し去ろうとしたのは、カンボジアの国王として実権を握っていたシアヌーク自身であり、その責任は極めて重い。また、ベトナム・ソ連の連合 vs 中国・タイ・アメリカという東西冷戦を背景とした国際パワーバランスの空隙をポル・ポトが突いたのも間違いがない。 とはいえ、ここから何を得るかはもちろん人それぞれだとしても、何か一つの洞察を選択するとすれば、それは「理念なき手段は空疎であるが、それ以上に手段なき理念は悲劇を巻き起こす」ということではないか。ポル・ポト自身の語る言葉を読んでも伝わってくるのは、クメール・ルージュの理念に対して彼ら自身が何ら疑いを持っていないということである。彼らには国家運営において求められる一切の手段(経済政策、外交政策、教育・福祉政策等、すべての政策)は空疎なままであった。そこに毛沢東思想や民族自決といった理想だけが先走った結果、このような事態が巻き起こってしまった。 理念と共にそれを実現する適切な手段を用意すること。言葉にすれば単純であるが、そのバランスが崩れたときに何が起こるかという恐ろしさは、歴史から我々が学ぶべきことである。
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