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バベル島 光文社文庫
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バベル島 光文社文庫

若竹七海【著】

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バベル島 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2008/01/09
JAN 9784334743628

バベル島

¥220

商品レビュー

3.5

32件のお客様レビュー

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2024/06/01

若竹七海の短篇集『バベル島』を読みました。 ここのところ、若竹七海の作品が続いています。 -----story------------- イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。 六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が―(表題作...

若竹七海の短篇集『バベル島』を読みました。 ここのところ、若竹七海の作品が続いています。 -----story------------- イギリス・ウェールズ北西部・彼の地の伯爵は長年「バベルの塔」建設に取り憑かれていた。 六十年の歳月をかけて完成した日、悪夢の惨劇が―(表題作)。 残業の夜、男は急停止したエレベーターに閉じこめられてしまう。 中にはもう一人、髪の長い女が。 そのビルには幽霊が出るという噂があって...(「上下する地獄」)。 鮮やかなプロットが光る単行本未収録作11編。 ----------------------- 1993年(平成5年)から2000年(平成12年)に発表されたホラータッチの作品11篇を収録して、2008年(平成20年)に刊行され作品です。  ■のぞき梅  ■影  ■樹の海  ■白い顔  ■人柱  ■上下する地獄  ■ステイ  ■回来  ■追いかけっこ  ■招き猫対密室  ■バベル島  ■解説 千街晶之 ホラー要素が強かったり、怪談のような作風だったりと、これまでに読んだ若竹七海の作品とは雰囲気が異なる作品でしたね……怖さが詰まっている という意味では共通する部分がありましたね、、、 友人の両親の梅に対する異常な忌避感や壁に浮かび出たしみから、過去の陰惨な事件があぶり出される『のぞき梅』と『影』、 物語そのものよりも干支の丙午や映画監督ルイ・マルにちなんだ<マル>という喫茶店が印象に残った『人柱』、 エレベータに乗ることやスイカ割りが怖くなっちゃう『上下する地獄』と『ステイ』、 イギリスの大富豪がウェールズ沿岸の島にバベルの塔をそっくりそのまま再現した巨大構造物を建造するが、そこには恐ろしい目的・願望が潜んでいた……壮大であまりにも馬鹿馬鹿しい計画に唖然としつつも読後に考えさせられる奇譚『バベル島』、 が印象に残りましたね……でも、やっぱホラーは苦手だなぁ。 ちなみに『バベル島』の語り手の曽祖父の名前は葉村寅吉……ということは語り手は葉村晶なんですかねー ちょっと気になりました。

Posted by ブクログ

2024/06/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一見、怪異系のホラーかと思いきや、コワイのは人間である、というスタンスの短編集。 表題作の「バベル島」で、フリューゲルの描いたバベルの塔を実際に建ててしまった伯爵が、いちばん怖かった。両親からナニーに丸投げされて、きちんと育ててもらえないまま大人になった伯爵が、子供の頃に抱いた願望を実行してしまう。子供はなんのために砂で城を作るのか…。 もう一つ、「上下する地獄」は、他と違って怪異もの。他にはない設定というわけではないけど、それがわかるのが意外と終盤で、ゾクっとした。幽霊を怖がっている人物が実はー。 ラストがあいまいだったり、話運びがわかりづらかったりもあったけど、全体的にはうっすらジワジワ怖くて、私好みであった。

Posted by ブクログ

2023/11/17

11話短編集。毒ありのホラータッチのミステリで、短いなかにも伏線がきちんと張られ見事に回収。余計な枝葉がなくスッキリとした仕上がりの作品集。

Posted by ブクログ

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