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畏るべき昭和天皇
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商品詳細
| 内容紹介 | 激動の時代、日本国と皇室の運命を決める決断を幾度も下した昭和天皇。自ら語らず、記録にも残らないその内面・心情を照射する画期的な論考。 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 毎日新聞社 |
| 発売年月日 | 2007/12/15 |
| JAN | 9784620318455 |
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畏るべき昭和天皇
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
昭和天皇という人物が持っていた、強さや聡明さ、政治的合理性については、保坂正康氏の著作などで、既に知ってはいたのですが、本著では史料として残された多数の証言に基づき、昭和史の様々な場面で現れた、その類稀なる「畏るべき」パーソナリティが多面的に検証されます。 「近衛は弱いね」だ...
昭和天皇という人物が持っていた、強さや聡明さ、政治的合理性については、保坂正康氏の著作などで、既に知ってはいたのですが、本著では史料として残された多数の証言に基づき、昭和史の様々な場面で現れた、その類稀なる「畏るべき」パーソナリティが多面的に検証されます。 「近衛は弱いね」だとか、杉山参謀総長に対する「太平洋はなお広いではないか」だとか、印象的な発言に纏わるエピソードは多々ありますが、著者が何よりも強調しているのは、昭和天皇が日本という国家において唯一人、「私」を捨てた「公け」の存在であろうとし続けたこと。 敗戦後も、平成の時代の皇室が今まさにそうであるような「民主国家における象徴天皇」ではなく、あくまで「天皇制下の民主主義」に対する信念を有していたこと。 それはまさしく(絶対主義的な意味ではなく)日本国は「天皇の国家」であることに対する信念であった、と。 勿論、昭和天皇がそのような信念を本当に持っていたのかどうかを証明する術はなく、それもまた著者の松本健一氏の「信念」ではあるわけですが、確かにここで紹介される数々のエピソードを通してみると、そのような昭和天皇像が浮かび上がってくる。 昭和が終わって早や20年以上の時が過ぎました。 自分は実際には昭和天皇の最晩年10数年しか知らないわけですが、このような大きな存在が実在していた時代と、「それ以後」の断絶は、思っていたよりも深いものなのではないか、そんな気にさせられました。
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原武史『昭和天皇』と併読。 烏兎の庭 第五部 書評 8.31.15 http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto05/bunsho/Hara_Ten.html
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「ヨイショ」という芸の領域がある。どんな人間のどんな行いも持ち上げる「お笑い芸」であるが、それなりの面白みがある。しかし、歴史の世界でおこなっては流石に通用しないだろう。 本書は、「昭和天皇」の様々な行いや、考え方を、勝手に忖度し解釈し、理屈を付けて持ち上げているかのように思...
「ヨイショ」という芸の領域がある。どんな人間のどんな行いも持ち上げる「お笑い芸」であるが、それなりの面白みがある。しかし、歴史の世界でおこなっては流石に通用しないだろう。 本書は、「昭和天皇」の様々な行いや、考え方を、勝手に忖度し解釈し、理屈を付けて持ち上げているかのように思えるが、それが歴史の世界となると通用するはずはない。 「昭和天皇は・・・三島由紀夫のことを強く記憶にとどめながらも、公には、三島の名を一度も口にすることはなかった」と14ページに渡って「三島由紀夫と昭和天皇」を論考しているが、これは「勝手な忖度」以外のなにものでもないのではないか。 他にも、同じような論調が多々あるが、「昭和天皇」の考え方を資料に基づかずに勝手に忖度し、褒め、持ち上げ、感嘆することは、むしろ「昭和天皇」を冒涜することになるようにも思えた。 様々な資料による「昭和天皇」の姿は、本書の主張とは違って、生真面目で不器用な性格ながら、真摯に困難な情勢に真っ向から取り組んでいたことが解明されてきている。 決して本書で主張しているように「畏るべき」ではないと思う。本書は残念な本であると思う。
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