商品レビュー
4.1
33件のお客様レビュー
歴史を動かす力として疫病がいかに重要であるかを探求する本書は、感染症が個人や共同体の運命を翻弄し、歴史の流れを大きく変えてきたことを示しています。中世の黒死病やその他の疫病がもたらした影響は、単なる偶然や運だけでは説明できない複雑さを持ち、経済構造や権力の変遷に深く関与しています。著者は、疫病を通じて人類の歴史を多元的に描き出し、読者に新たな視点を提供します。歴史の理解を深めるための貴重な一冊であり、疫病という視点から人類の過去を見つめ直すことができる一方、翻訳のクオリティにやや難があるため、根気強く読む必要があるかもしれません。全体として、歴史の深淵を覗く刺激的な内容が詰まっています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
「5.大洋を越えての疾病交換」でアステカ・マヤ・インカについての論がある。 「新大陸」であれほど疫病が猛威を奮ってしまった背景として、遺伝学や家畜の種類・飼い方、栄養学など様々な視点から考察されていて興味深い。 ・アステカの古文書に書かれている病や悪疫は、どうやら飢饉と不作に関...
「5.大洋を越えての疾病交換」でアステカ・マヤ・インカについての論がある。 「新大陸」であれほど疫病が猛威を奮ってしまった背景として、遺伝学や家畜の種類・飼い方、栄養学など様々な視点から考察されていて興味深い。 ・アステカの古文書に書かれている病や悪疫は、どうやら飢饉と不作に関するもので、旧世界のヒトからヒトの感染連鎖ではない。 ・自分の若い頃には「病気」がなかったと明言したインディオの古老(征服後に語った話) ←ざっと読んだ洋書『An Aztec Herbal: The Classic Codex of 1552』に載っている薬草やそれで治療していた疾病・不調も「不眠」「各部位の痛み」などで、伝染するようなものはなかった印象。
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人類の歴史は、人間が他の人間に寄生する「マクロ規制」と、目に見えぬウイルスや微生物が人間に寄生する「ミクロ寄生」により規定されてきたといえる。科学技術が大いに進歩した現代においても、人類はこの規定の枠外から出ることがない。 本書は2つの寄生のうち特に「ミクロ寄生」に焦点を当ててい...
人類の歴史は、人間が他の人間に寄生する「マクロ規制」と、目に見えぬウイルスや微生物が人間に寄生する「ミクロ寄生」により規定されてきたといえる。科学技術が大いに進歩した現代においても、人類はこの規定の枠外から出ることがない。 本書は2つの寄生のうち特に「ミクロ寄生」に焦点を当てている。例えばスペイン人の南米征服に疫病が決定的な影響を持っていたことは広く知られているが、ではスペイン人はいつこの疫病を克服したのであろうか?このような考察を繰り広げていくと人類と感染症の壮大な歴史が浮かび上がり、歴史が転回する重大な局面を創出していたことが理解できる。 刊行されたのが1985年であるから、今から40年前の著作である。その頃に比べると疾病に対する人類の理解や対処も長足の進歩を遂げている。しかし、この2つの寄生の枠組みは、今後の人類の歴史を規定し続けるのだろうと思わせる説得性がある。改めて味読したい。
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疫病という観点から歴史を見つめ直すことができた。自分にはまだ難しくてだいぶ斜め読みしちゃったけど、また10年、20年後にでも読み直したい。
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