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阿部一族 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | 「舞姫」「雁」などで有名な森鴎外の短編小説。藩主の細川忠利の死に際して、重臣の阿部弥一右衛門は殉死を願い出る。しかし、その申し出は許可されなかった。周囲から卑怯者呼ばわりされた弥一右衛門は、生き恥をさらすわけにいかぬと切腹したが、命令に背いたことが問題となり、殉死でなく犬死と見なされた上、遺族は差別的な扱いを受ける。度重なる屈辱に耐えかねた阿部一族が取った行動とは…。 |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2007/12/01 |
JAN | 9784003100561 |
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商品レビュー
3.5
10件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
初の森鴎外です。 阿部一族については、死生観や命の捉え方が今とは違う中での、淡々とした語り口で驚くような事実を描いている歴史もの。 殉死が身近にありすぎる! しかしどこかで今の価値観の中にもこういう空気がゼロではない…我々の中にも脈々とありそう…というところも。 他の作品も読みたい。
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他の家来、皆殉死が許されてるのに自分だけ許されない。理由はホントにしょーもない。なぜかいけ好かないから。殉死できない。自分だけ生き延びることで周りから命惜しい奴と思われる。そして、自害。残された子供たちも、父の無念を晴らそうとするけど、、、どうしてこうなった。 死ぬ事も美学。そんな印象だった。 明日死ぬと言われる妻や子供の気持ちを想像してしまうのは、私が女だからだろうか。 何が殉死だろう。狂ってる。 その死生観が、つい100年前の日本で蔓延っていたのだからやるせない。 淡々と人が死ぬ。鷹も死ぬ。犬も殺される。 死ぬこと自体意味は無い。死までの期間に意味があるのだと思った。どう、自分で意味をつけるか。 色んな意味で心をえぐられる小説。鴎外、すごい。
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久方ぶりの鴎外。但し舞姫は除く。 月並みだけど、やっぱり鴎外面白い。 特に阿部一族。殉死にまつわる心理描写をこんな精緻に書けるのって、鴎外か漱石くらいなのでは。 あと、鴎外の文章って暗示的なのに、まわりくどくなく簡潔なのが凄いと思った。 個人的には物騒だけど佐橋甚五郎での甘利の最...
久方ぶりの鴎外。但し舞姫は除く。 月並みだけど、やっぱり鴎外面白い。 特に阿部一族。殉死にまつわる心理描写をこんな精緻に書けるのって、鴎外か漱石くらいなのでは。 あと、鴎外の文章って暗示的なのに、まわりくどくなく簡潔なのが凄いと思った。 個人的には物騒だけど佐橋甚五郎での甘利の最期の描写がすき。
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