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眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎
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眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎

ダニエル・T.マックス【著】, 柴田裕之【訳】

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眠れない一族 食人の痕跡と殺人タンパクの謎

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店
発売年月日 2007/12/22
JAN 9784314010344

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商品レビュー

4.1

77件のお客様レビュー

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2024/11/08

人間の営みが生み出したバグにしか思えない。本来の使い方と違うことを常軌を逸した頻度で行うとどうなるか、人類史の中に数多くあるそのバグ現象を数々の症例とともに明らかにしていて面白かった。

Posted by ブクログ

2024/07/27

プリオンの存在を明らかにするため貢献した人々の奮闘記でもあるが、著者の個人的な思いなのか彼らのほとんどが変人偏屈者として描かれている。不思議な読み心地であった。

Posted by ブクログ

2024/05/31

ダニエル・T・マックスは、ニューヨーク生まれ、ハーバード大卒。ワシントン・スクエア・プレス社等の編集者を経て、フリーの作家、ジャーナリストとして、「ニューヨーク・タイムス・マガジン」、「ロサンゼルス・タイムス」、「ウォールストリート・ジャーナル」等に寄稿している。 本書は、21世...

ダニエル・T・マックスは、ニューヨーク生まれ、ハーバード大卒。ワシントン・スクエア・プレス社等の編集者を経て、フリーの作家、ジャーナリストとして、「ニューヨーク・タイムス・マガジン」、「ロサンゼルス・タイムス」、「ウォールストリート・ジャーナル」等に寄稿している。 本書は、21世紀初頭に世界を震撼させた「狂牛病」をはじめとする、いわゆる「プリオン病」について、その病気自体の歴史と、その病気の謎を解明する医科学界の取り組みの歴史を描いたノンフィクションである。原書は2006年、日本語訳は2007年に出版された。 科学の謎を解明するプロセスを描いたノンフィクションというのは、DNAの二重らせん構造を解明したワトソンとクリックらを描いた、福岡伸一のベストセラー『生物と無生物のあいだ』をはじめ、面白い作品が多く、私も好きなジャンルだが、本書も、書評家としても有名な成毛眞氏が絶賛しており、今般読んでみた。 プリオン病というのは、正式には伝達性海綿状脳症といい、異常プリオン・タンパクの増加による中枢神経疾患の総称である。一般的に潜伏期間が非常に長いが、一度、不随意運動、認知症、運動失調、行動変化、人格変化等の症状が現れると急速に進行し、死へ至るという。プリオンによって破壊された脳は、スポンジ状の穴が現れ、かつ収縮するのが特徴である。 本書では、米国の医師ガイジュシェックと米国の生化学者プルジナーという二人のノーベル賞学者をはじめとする登場人物が、もともとは別ものと考えられていた、18世紀にヨーロッパ各地で大発生した羊の病気「スクレイピー」、20世紀前半に発見されたクロイツフェルト・ヤコブ病やゲルストマン・ストロイスラー・シャインカー病、20世紀後半にパプアニューギニアのフォレ族に猛威を振るった「クール―」、1980年代後半にイギリスで発生した狂牛病(牛海綿状脳症)、更に、18世紀以来、あるヴェネツィアの一族を苦しめて来た致死性家族性不眠症(FFI)が、全て、非生物であるプリオン・タンパク質の折り畳まれ方の異常という単一の原因によるものであることを明らかにして行く。 その事実の過程と、それを的確に描写・展開していく著者の筆力で十分に面白いのだが、本書の白眉は、題名ともなっている「眠れない一族」に関する記述であろう。というのは、著者が一族に会う以前には、彼らについて書かれたものはほとんどなく、一族の中でも、この病気について正面から話すことはタブー視されており、そうした中で、本人たちの話や日記や医療記録、書簡、新聞報道、公文書、協力者へのインタビューにより事実を再構築したのだ。尚、FFIを患っている家族は、全世界でも40家族しか知られていないのだという。 プリオン病について、病理的な原因は解明されたものの、それはなぜ引き起こされるのか(クール―をはじめ、カニバリズムと考えられるものが多いが)、また、治療の方法は明らかにはなっていない。 読み物としては十分に面白いが、昨今の科学の目覚ましい進歩があっても、まだまだ分からないことが存在することを知らしめてくれる、少々複雑な読後感の一冊である。 (2024年5月了)

Posted by ブクログ