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ミヒャエル・コールハースの運命 岩波文庫赤416-1
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1941/06/28 |
JAN | 9784003241615 |
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ミヒャエル・コールハースの運命
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ミヒャエル・コールハースの運命
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商品レビュー
3.8
5件のお客様レビュー
「ドイツ短編小説の最高傑作」とカバーにも書かれているように、とんでもなく面白い。旧仮名遣いにもかかわらず感情移入して読めるのは訳がよかったからだろうか。 コールハースの解釈によると、国の使命は国民の権利を護ること、それをしてくれない国には用はない。そして、個々人にとって最も大切な...
「ドイツ短編小説の最高傑作」とカバーにも書かれているように、とんでもなく面白い。旧仮名遣いにもかかわらず感情移入して読めるのは訳がよかったからだろうか。 コールハースの解釈によると、国の使命は国民の権利を護ること、それをしてくれない国には用はない。そして、個々人にとって最も大切なのも自分の権利を護ること。コールハースが回復しなければならなかったのは2頭の黒馬ではなくて権利を護るという崇高な人間の使命だったのだろう。だから、そのために全てのもの、家屋敷や自分の命すら犠牲になってもやむなしという結論に達する他はない。 これは復讐劇でもなければ正義感の話でもないのだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読後の乾燥・印象が、ほぼ全て”あとがき”に含まれていたけれど、一応箇条書きにしてみます。 ・無茶苦茶に正義感が強い主人公。その割には理論的で慎重。その後の激変ぶりを強調する為か、正当化する為か? ・作者自身の投影という面が強いとのことで、少し納得。 ・終始 ”脚本を読んでいる”ような感じ。著者の小説の中では最も客観的に描かれた作品との事なので、なるほどと。 ・それでも、登場人物たちの情感・煩悶などが伝わって来るのはさすが。 ・私憤から正義に転嫁し、暴虐の限りを尽くしておきながら、いつの間にか民衆から贖罪を免れるよう願われている。 ・そのタイミングで占い師?が魔術的な力を発揮、みごと主人公の望みを果すに至る。作者の願望・幻想?で作品化されている? ・主人公の絞首刑のシーンが1行に収まっている。ここまで来ると潔い。返ってあれこれと想像させられる。 ・旧仮名遣い、旧漢字で、改行無し、びっしり文字が詰め込まれているので、読書中に割込みが入ると ”どこまで読んだんだっけ?” で結構困る。しおり、役立たず。 ・文章を読むこと自体に結構神経を使ってしまうが、意外と小説的に面白かった。 ・普段は使っていない脳みそも使った感じ。ある意味新鮮な時間を過ごせたので、星1つプラス。
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読んでいるとコールハースに感情移入したくなるはずが、なぜか入り込めなかった。 作者の常に冷静な視点からの描写ゆえか? 単に自分に合わなかっただけかもしれないけど。 端正な表現と旧字体がマッチしてて、すごく好感度は高いのだが…。
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