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記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか? 身近な酔っ払いに学ぶ脳科学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ダイヤモンド社 |
発売年月日 | 2007/11/29 |
JAN | 9784478000892 |
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記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか?
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商品レビュー
2.8
8件のお客様レビュー
短期記憶と長期記憶、脳の機能低下などで、飲酒時の記憶が飛ぶ現象は、他の書にもよく書かれているが、このテーマだけに絞って書かれている。酒を否定するのではなく、適度に必要という持っていき方に、多少安心する。
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タイトル買い。飲んでいる時はちゃんと会話をしていても、後で記憶がさだかでなかったり、どうやって帰ってきたのか覚えていなかったり、まさに、その疑問を解いてくれる。 酒飲みと飲まない人の共著なので、それぞれの立場がありそれもおもしろい。
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お酒の席での失敗が多い。無茶な飲み方をするからだと自分でも解っているのだけど、同じ失敗を繰り返してしまう。まったくもって典型的なダメサラリーマン。 飲みすぎで記憶を失くす事もしょっちゅうだ。一緒に飲んだ人たちに迷惑や心配をかけては怒られている。本当に、どうやって家までたどり...
お酒の席での失敗が多い。無茶な飲み方をするからだと自分でも解っているのだけど、同じ失敗を繰り返してしまう。まったくもって典型的なダメサラリーマン。 飲みすぎで記憶を失くす事もしょっちゅうだ。一緒に飲んだ人たちに迷惑や心配をかけては怒られている。本当に、どうやって家までたどり着いたのか自分でもよく判らないという事が多い。現在まで無事に生きているからいいようなものの、ヘタすりゃ命だって落としかねない所業である。反省しなくては。 そんな事を考えている時にこの本に出会った。タイトルからして僕が常日ごろ考え続けていた疑問である。さっそく読んでみた。 本書は二人の脳科学者・川島隆太氏と泰羅雅登氏の共著で、タイトル通り「記憶がなくなるまで飲んでも、なぜ家にたどり着けるのか」という疑問を発端に、お酒を通して脳の謎を解明していく。脳研究の最前線にいる二人の科学者が、最先端の研究成果をもとに脳の不思議な機能を解説していく、発見と驚きに満ちた脳科学の入門書である。 面白いのは、お酒を飲めない川島氏と飲み始めたら底なしの泰羅氏というまったく違ったタイプの二人が共著している点で、川島氏は「なんでこんな体に毒なものを人は飲むのかねえ…」、泰羅氏は「百薬の長である酒は人の脳にどう影響を与えるのか?」というスタンスで解説している。なので飲酒に肯定的・否定的両方の意見が併記されている。 人は長い歴史の中で酒という娯楽を発見し、試行錯誤の上で文化として発展させてきた。しかし一方で諸外国ではアルコール依存症が深刻な社会問題となり、日本でも飲酒運転がようやく厳しく取り締まられるようになってきた。一歩間違えば人生を棒に振りかねない、飲酒という危険な娯楽。その時、脳内では何が起こっているのだろう? 脳の「前頭前野」という部分が本書では頻出するキーワード。思考・判断・創造性・社会性といった人間らしさの源とな部分で、記憶の読み出しについてもこの部分が関わっているらしい。 これらを中心に飲酒と脳の関係を探っていくのだが、意外な事に「ほろ酔い」の時期には普段より脳が活性化している時間帯があるらしい。この現象をうまく利用すれば仕事にも活かせそうな気がするが…。しかしこれが難しいのである。第一ほろ酔いの時に脳が活性化するという事は、飲酒の状態では同じ事をするのに脳のもっと多くの部分を使う必要がある、というだけの事なのかも知れない。というか、そもそもほろ酔いの状態をキープするのが難しい…。 そんな感じで、お酒と脳に関する面白い話題がわかりやすく紹介されている。 なぜ二日酔いになるのか、その因子は何か。酒に強い・弱いという違いはどういった原因で発生するのか。なぜ酔っ払いは同じ話ばかりするのか。大人の脳と子供の脳の違いは何か。なぜ妊娠中は飲酒を控えたほうがいいのか。「酒を飲むと脳が萎縮する」という衝撃の研究も紹介されている。酒飲みならずとも必読の一冊だ。 お酒は人間だけが楽しむ事を許された娯楽だ。そしてもちろん人間は社会性のある生き物である。 本書を最後まで読めば、飲まない川島氏も酒好き泰羅氏も同じ結論を持っているのだと気づくだろう。 飲むならほどほどに、飲みすぎないように。飲まない人に無理に飲ませない。そして周りの人に迷惑をかけないように楽しく飲もう。 そんな、当たり前だけど大切な事である。 長生きして、一生楽しいお酒が飲めるように、うまく付き合っていこう。改めてそう思わされた本だった。
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