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西洋哲学史再構築試論
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西洋哲学史再構築試論

渡邊二郎【監修】, 哲学史研究会【編】

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西洋哲学史再構築試論

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 昭和堂
発売年月日 2007/10/01
JAN 9784812207598

西洋哲学史再構築試論

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2020/10/10

渡邊二郎が顧問を務めた哲学史研究会の第五論文集です。西洋哲学史を現代の日本の哲学者の立場から見なおし、その新しい見取り図を示すという問題意識のもとで執筆された論文が収録されています。 渡邊が執筆している序章「西洋哲学史再構築試論によせる若干の序説的省察―〈まえがき〉ないし導入的...

渡邊二郎が顧問を務めた哲学史研究会の第五論文集です。西洋哲学史を現代の日本の哲学者の立場から見なおし、その新しい見取り図を示すという問題意識のもとで執筆された論文が収録されています。 渡邊が執筆している序章「西洋哲学史再構築試論によせる若干の序説的省察―〈まえがき〉ないし導入的総論に代えて」では、西洋哲学史の三つの類型が挙げられています。まず、ヘレニズムとヘブライイムズの統一としてえがいたヘーゲルの西洋哲学史観、そして前近代と近代のあいだに最大の切断線を見いだすヴィンデルバントの西洋哲学史観、さらにソクラテス以前とソクラテス以後を「存在史」の観点から区別して論じるハイデガーらの西洋哲学史観です。 こうした渡邊の問題設定を引き受けた論考としては、田中敏彦の論文「哲学史観の諸類型と類型論的哲学史観」や岡崎文明の論文「善一者論に向けて」などがあります。田中の論文では、渡邊の挙げた三つの類型に加えて、ドゥルーズ=ガタリの「哲学の地層学」や井筒俊彦の「共時的構造化」などを含む第四の哲学史観が示されています。また岡崎の論文では、渡邊の問題設定に依拠しつつ、古代ギリシア哲学において「善優位の思想の伝統」から「存在有意の思想(存在論)の伝統」への交代劇がどのようにしておこなわれたのかを明らかにしています。 このほかでは、「近さ」と「遠さ」という対概念にもとづいて現象学の歴史を見なおす試みをおこなっている谷徹の論文や、ロックの知識論について、とりわけその確率論的な発想を掘り下げた一ノ瀬正樹の論文、カントの政治哲学における「理性の公共的使用」の現代的意義を論じた加藤泰史の論文などが、興味深く読めました。

Posted by ブクログ

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