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島本理生【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2007/11/12
JAN 9784048738170

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商品レビュー

3.7

177件のお客様レビュー

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2024/02/28

ドタバタ恋愛コメディかと思わせる始まり方だった 話の中心が、別の登場人物から主人公に移るとともに、心情や進路決定の葛藤といった内面的なことも描く話に変わっていく 面白さと繊細さが絶妙なバランスで配合されているところが良かった

Posted by ブクログ

2023/09/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あぁぁ、懐かしい! この雰囲気、自分の学生時代とぴったり重なる。 今の若い人からしてみたら、ちょっと違うかな?っていう感覚になるかもしれませんね。 双子の大学生、華子と冬冶のドタバタ恋愛劇がコメディタッチで描かれていて、最後まで面白く、また楽しく読めました。 前半は破天荒な華子ちゃんのターンで、後半は内向的な冬冶くんのターン。 マイペースて超楽天家ストーカーの熊野氏(本名:細野有季)のキャラクターがめちゃくちゃ良かったです。 心身ともにあの包容力、はちゃめちゃな華子ちゃんを大らかに包み込んでくれましたね。 実際、物語の後半では華子ちゃんは随分と落ち着いていたように思います。 反面、はじめ落ち着いているように見えた冬冶くんは、どんどん迷路に迷い込んでいきました。 雪村さんという女性に出会ってから、それまで華子ちゃんに振り回される自分に満足感を得ていた冬冶くんは、はじめて自分と向き合うようになり、そのため苦悩するようになったのでしょうかね。 学部卒業後に就職するか、院へ進むか、決めかねていた冬冶くん。 せっかく答えを出せたと思ったら、雪村さんのお父さんが倒れてしまい、彼女を支えるために進路を変えるべきか、ぐらりと迷い悩む。 人生はままならないものですが、そのままならなさが等身大で、なんでもないような日常の中に薄く広がっている様子が丁寧に描かれていて、親しみが持てました。 無茶に振舞う華子ちゃんの面倒をみる冬冶くん、という図式が幼い頃からずっとあったようですが、どうやらそれは両親の関係性にも言えるようで……迷い続ける冬冶くんを喫茶店へと連れ出したお父さんの言葉が強烈でした。 「人間は人生の必要な時期に、必要な人間としか出会わないし、そこで色々と学び尽くして一緒にいることの意味がなくなれば遠ざかっていくのは仕方ない。それは地面に映えている気が枝を伸ばして葉を付けて最後に落とすのと同じくらいに自然なことで、お父さんは一度もお母さんを束縛したり、引き留めたりしたことはないよ」

Posted by ブクログ

2023/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文量も内容も読みやすかった。 ドラマに向いてそうな内容。 大学の頃、当時の彼氏についていって就職したが、結局別れて見知らぬ土地に一人……という人を何人も知っているので、冬冶の選択には少し不安になったけれど。 大学生だったらこんなもんなのかしら、とも思う。

Posted by ブクログ

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