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神と科学は共存できるか?
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BP出版センター |
| 発売年月日 | 2007/10/01 |
| JAN | 9784822245726 |
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神と科学は共存できるか?
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商品レビュー
3.1
10件のお客様レビュー
このところ気になっている話題の本。宗教と科学との関係をどう捉えるか。 わたし自身は,まったく宗教というものに縁がないと思っていたのだが,それって本当かどうかも怪しくなってきた。 わたしが宗教と呼んでいるのは,世界三大宗教だったり新興宗教だったりするのだが,道徳心のようなものや儒教...
このところ気になっている話題の本。宗教と科学との関係をどう捉えるか。 わたし自身は,まったく宗教というものに縁がないと思っていたのだが,それって本当かどうかも怪しくなってきた。 わたしが宗教と呼んでいるのは,世界三大宗教だったり新興宗教だったりするのだが,道徳心のようなものや儒教と呼ばれるようなものは,入っていないような気がしている。 でも,道徳一つとっても,それはある価値観であり,なにか自分の中に基準となるものを作って判断し,行動しているのに違いない。それが科学的に正しいかどうかとは,関係なさそうな気がする。 夫婦別姓をどう考えるか。安楽死をどう考えるか。一夫一婦制をどう考えるか…なんてことは,科学的な研究から証明されることではあるまい。 ある人は,自分が信じている宗教の教えから連想されることで判断しているのかもしれない。 わたしには,そんな宗教的な教えはないと思っているけれども,祖父母や両親の背中を見て育ってきたことは確かなので,知らないうちに浄土真宗の雰囲気は体に染みついているだろう。 葬式やお通夜に出席し,合掌することもある。その合掌にどんな意味があるのかは,2の次。 そういえば,黙祷って宗教なのか? 道徳なのか? 常識なのか? 同調圧力なのか? 世界全体がやっているから,人類教なのか? よくわからない。 さて,やっと本書の話だが,著者のグールドは科学者=古生物学者である。 彼は,科学は科学,宗教は宗教の役目があり,それは領域を超えて侵略してはいけないという。それぞれの良さがあるというのだ。その考え方をNOMA=非重複教導権(マジステリウム)という言葉で読んでいる。 この領域不可侵の法則を破ると,たいへんなことが起きる。 例えば,ダーウィンが唱えた進化論=自然選択説を,拡大解釈し一般社会に推し進めることで,社会ダーウィニズムと呼ばれる流れが起き,正当な差別というようなヒューマニズムに反する行動をとる人たちが増えた時期があった。 逆に,宗教の教えを科学の事実より優位に立たせようとするあまり,宗教裁判が起きたり,いまだにアメリカの一部では進化論の排斥運動が止まないという。 いずれも,科学の分野,宗教の分野のそれぞれのマジステリウムを守らなかったために起きたことではないか。 わたしが受け取ったのは,こういうことだ。 本書には,役者によるとても長い解説があり,それ自体も読み応えがあったし,科学者のことを知らない読者を助けてくれた。 ドーキンスのように「神はいない」とする科学者との違いもおもしろい。 今度は,ドーキンスの宗教論を読んでみたいと思う。
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Rocks of Ages 神と科学は共存できるか? スティーブン ジェイ グールド 日経BP社 まずここで言う神は抽象的なモノではなく 父と子と聖霊が一体化した イエスキリストにまつわる神のことらしい 無限なる万能の唯一神と 相対する有限なる現人神である科学が 両立するかと...
Rocks of Ages 神と科学は共存できるか? スティーブン ジェイ グールド 日経BP社 まずここで言う神は抽象的なモノではなく 父と子と聖霊が一体化した イエスキリストにまつわる神のことらしい 無限なる万能の唯一神と 相対する有限なる現人神である科学が 両立するかと言う問いと答えなのだろうか 万能なる創造主が 相対性三次元時空間と言うこの世を 産み出したのだとするなら その後不備が生じたり ノアの洪水で修正したり作り直すなど 矛盾を孕んでいること自体が矛盾していると 気付きながらも尚執着して 唯物信仰に閉じこもる科学に逃げ込んでも 堂々巡りであろう この世が部分と全体の入れ子状態に 設計されている事実を認めた上で 議論しなければ話が空転してしまう 答えありきの対立軸で議論するよりも 答えを探すための切磋琢磨による 建設的な相乗効果を目指すべきだろう
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現代進化論の三巨頭,ドーキンス,ウィルソン,グールドの宗教に対する姿勢をまとめた解説が明快でよかった。 “ドーキンスは「対決」、ウィルソンは「融合」、そしてグールドは「分離」を選ぶこととなった”p.281 ドーキンスとグールドを読み比べると,両者の違いがものすごく明瞭だった。二...
現代進化論の三巨頭,ドーキンス,ウィルソン,グールドの宗教に対する姿勢をまとめた解説が明快でよかった。 “ドーキンスは「対決」、ウィルソンは「融合」、そしてグールドは「分離」を選ぶこととなった”p.281 ドーキンスとグールドを読み比べると,両者の違いがものすごく明瞭だった。二人とも科学の人で無神論者ではあるけれど,ここまで違うとは。 「宗教は悪(過激でないものも含めて)」と言い切るドーキンスに対し,「それは極端。中庸をとるべし。科学の領分と宗教の領分があるから互いに尊重していこう」というグールド。 社会一般的にはグールドが穏健で良さそうに見えるかも知れないが,自分は完全にドーキンス側だった。
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