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トリゴラス みるみる絵本
定価 ¥1,650
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文研出版 |
発売年月日 | 1978/08/01 |
JAN | 9784580813922 |
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トリゴラス
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商品レビュー
4.1
14件のお客様レビュー
最新作「トリゴラス」にも、少年の鬱屈した凶暴にして性的な想像カが描かれている。真夜中、“びゅわんびゅわん”空に鳴っているあの音は“かいじゅう”にちがいないと想像する少年を描いた絵本である。 それが「トリゴラス」という鳥の怪獣であり、少年の想像によって夜の都市の上空を低飛行している...
最新作「トリゴラス」にも、少年の鬱屈した凶暴にして性的な想像カが描かれている。真夜中、“びゅわんびゅわん”空に鳴っているあの音は“かいじゅう”にちがいないと想像する少年を描いた絵本である。 それが「トリゴラス」という鳥の怪獣であり、少年の想像によって夜の都市の上空を低飛行している姿は、涙ぐましいまでに、よい。 「トリゴラス」は、めちゃめちゃに都市を壊滅していくが、ついに少年のもっともおそれた“かおるちゃんのマンション”に近づいて、彼女をさらっていく。そして「もう まちに ようはないねん」といって、「トリゴラス」は去っていく。「あの音は ただの風の音じゃ」と父にさとされる少年の顔は、凶相を帯びている。長谷川集平は、少年の永遠の姿を捉えたともいえるが、コンテンポラリーに響き合うものも強烈に備えている、と言ってよいだろう。--少年の永遠の姿をとら捉えた絵本 草森紳一(アサヒグラフ「絵本とは何かへの解答」より)とカバーの裏に書いてある。題は少年の永遠の姿を捉えた絵本とある。確かに少年の内面をトリゴラスになぞられているのだろうが、大人になってしまったわたしには良く分からない。少年のお父さんが分からなかったように。少年はお父さんになんて言ってもらいたかったのかな?
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この絵本を、どうしても子ども達に知らせたくて読み聞かせに使った。 おそるおそる読んでいくうちにクラス中が静まりかえっていった。 そして一人の男児が、ハラリと涙を流しているではないか! この絵本のレビューを言葉にするのは難しい。 一人の少年がびゅわんびゅわん吹く風の中に怪獣トリゴ...
この絵本を、どうしても子ども達に知らせたくて読み聞かせに使った。 おそるおそる読んでいくうちにクラス中が静まりかえっていった。 そして一人の男児が、ハラリと涙を流しているではないか! この絵本のレビューを言葉にするのは難しい。 一人の少年がびゅわんびゅわん吹く風の中に怪獣トリゴラスが襲い来る音を聞く。 「おとうちゃん‥、おとうちゃん」‥呼んでも相手にしてくれない父親と母親。 そして大切なかおるちゃんの部屋に巨大なトリゴラスは近づいていく‥。 読み聞かせで涙を流した男児のその涙は「恐怖」だったんだろうか? それともこの絵本の中の「無理解の親」に対してか? 作品に宿る、少年の内面の繊細さと、好きな女の子に対する暴力性。 アンビバレントなその両方を抱えて男の子は成長していくのだろう。 大人になってしまった男性にもぜひ読んでほしい一冊。
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読む人によって解釈が違いそうだけど、キワドイ作品。暴れまわる少年の想像のトリゴラス、かおるちゃんをさらって街を去る。最後のページで純粋な恋の様な、行き場のない泥臭い性欲の様な、複雑な気持ちを沸かせる。
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