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ロボット・カミイ 福音館創作童話
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 1970/03/11 |
JAN | 9784834002287 |
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ロボット・カミイ
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商品レビュー
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ロボットカミイ初めてみました。 カミイがすごく自分のことしか考えてなくて、周りの子どもたちから嫌がられても、ちょっとした嬉しいことで気持ちを立て直していて。 なんか、最終的に、トラックに轢かれそうになったももぐみの子をかばって英雄みたいになってた。 カミイは、今まで周りの人を嫌な...
ロボットカミイ初めてみました。 カミイがすごく自分のことしか考えてなくて、周りの子どもたちから嫌がられても、ちょっとした嬉しいことで気持ちを立て直していて。 なんか、最終的に、トラックに轢かれそうになったももぐみの子をかばって英雄みたいになってた。 カミイは、今まで周りの人を嫌な気持ちにさせてたのを反省しないのかなーと不思議でした。 なんかあまりスッキリしない結末だった。
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図書館本。定番本。自分に周りに素直になれず、とんがった物言いになってしまうロボット・カミイ。最後にようやく本物の涙を流します。
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幼稚園児の「たけし」と「ようこ」が、ダンボールやトイレットペーパーの芯で思いを込めて作り上げた、おもちゃのロボットは、なんと本物のロボットのように動きだしたから、びっくり! ところが、その「ロボット・カミイ」は、自分の意志を持っており、その自由に行動する姿から感じられた印象は、...
幼稚園児の「たけし」と「ようこ」が、ダンボールやトイレットペーパーの芯で思いを込めて作り上げた、おもちゃのロボットは、なんと本物のロボットのように動きだしたから、びっくり! ところが、その「ロボット・カミイ」は、自分の意志を持っており、その自由に行動する姿から感じられた印象は、他人の気持ちを考えないワガママぶりと、自分の思い通りにならない悲しさで、すぐに泣きだしてしまうといった問題児で、その見た目から覗える頼もしさに反して、まるで子どものようであり、初めは一緒に付き合ってあげた園児たちだったが、ついにカミイは一人ぼっちになってしまい・・ 最初は、こうして、園児たちに迷惑をかけまくる、共感出来ないロボットが主人公の物語に、何故と思ったが、最後まで読んでみて、実はカミイに、子どもの成長する過程を重ね合わせているのかなと思いました。 子どもの中には、時に、とても腕白で元気すぎて、まだ人の心の痛みが分からないような子っていますよね。そして、そんな子どもには、いくら言葉で叱ったり諭したりしても、全くのどこ吹く風で、その変化の無さに、この先が思いやられそうだなと、感じたこともあるのではと思います。 しかし、気が付いてみたら、いつの間にか、そんなこともあったなといった、大きな変化を遂げていて、その根拠こそ分かりませんが、きっとどこかで、その子自身による、これから先を生きていくための、とても重要な気付きを得たからこそ、今のその子が存在しているのだと思うと、その気付きが、如何に大切なものかが実感出来ると思います。 そして、本書の場合は、最初にたけしとようこが、カミイを作るとき、ようこが顔をマジックで書くときに誤って、泣き虫ロボットみたいな見た目にしてしまったときに、たけしが、 『いいよ、いいよ。なきむしロボットなんてめずらしいもの、おもしろいよ』 と、ようこを励まして、涙に擬えたビー玉をカミイの中に入れるシーンがありまして、ここに私は最初、たけしの斬新なものの見方がいいなと思ったのですが、実はこれが、後々の展開を見たとき、私には、まるで偽りの涙をこしらえてしまったように感じられて・・勿論、たけしは悪くないと思いますよ。たけしも心の深いところで、涙の素晴らしさをまだ実感していなかったことは、それを面白いと表現していることからも分かりますし。 しかし、泣き虫って、決してネガティブなイメージばかりではないことは、本書の後半で見せた、カミイの行動や、その後に形になったものからも推測出来ますし、そこにあった大切な気付きというのが、『泣きたくなるほど嬉しかったことを実感したその過程』にあると私は思い、そこでカミイが見出したのは、人と人とが共に思いやることの大切さであり、その大きな成長を遂げた瞬間は、あらゆる面に於ける彼自身の変化からも分かり、そこから私は、子どもの成長していく姿を重ね合わせているように感じさせられ、「子どもはワガママで当たり前。でも、そこからどうやって変わっていくのか?」を、問い掛けているように思われました。 また、そんな成長はカミイばかりではなく、たけしとようこも同様であり、終盤のやり切れない思いから、彼らが吹っ切れることが出来たのは、その形になって残されたものの価値に気付いたからであり、それは、まさにたけしが心の底から切望していた、なきむしロボットの成長した証だったのです。 本書は、ロニコさんとのコメントのやり取りにより、読むことが出来ました。 1970年の作品ながら、古田足日さんの子どもの将来を考えた物語に加えて、堀内誠一さんの素朴でやわらかい絵が、とても印象的でした。 ありがとうございます。
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