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朱夏 警視庁強行犯係・樋口顕 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2007/09/28 |
| JAN | 9784101321523 |
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朱夏
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商品レビュー
3.7
85件のお客様レビュー
樋口の妻が誘拐事件に巻き込まれる。 犯人は現職の警察官で、かつて樋口を尊敬していた安達という男。 樋口は荻窪署の氏家とコンビを組み、犯人を突き止めていく。
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アルコール中毒でもない、奥さんに逃げられてもいない、というか心から信頼されている。辺鄙な部署に左遷されてもいない、一匹狼でもない、でもそれなりに悩みはあるがこのごくまともな刑事もたまにはいいかも。 冒頭、コンビニ強盗で暮らしている不良たちが出てくる。使いに出したユウジが帰ってこないので、二人はいらいらしているが、 そのころドジなユウジが代々木署の連続コンビ二強盗捜査本部に捕まっていた。 ユウジの自白によって隠れ家を突き止められ、二人は逮捕、そのとき活躍したのが安達弘という巡査だった。見事な払い腰で犯人の一人を仕留めた。 解決後、乾杯の席で、彼は係長の樋口に酒を注ぎ、樋口を尊敬している、出世に関心は無いが、捜査畑を歩む刑事になれるように努力すると言った。 そしてクリスマスの夜は無事に帰宅し、特に変わったことも無い夜が開けた。 樋口は温和で誠実で優秀な刑事だと思われている。事実それには違いないが、自分では周りの思惑ばかりを気にする小心者で、軋轢をさけるために本音を言えないできたと、内心忸怩たるものを抱えている(と思い込んでいる)。 しかし、家庭は円満で優しく賢い妻と娘がいる。長い共同生活を過ごすうちにあまり会話もなくなり、家族はそれぞれ自由に生きている。それが家庭生活を持続する上で緩衝材になってはいるが、時にはこの生ぬるさに慣れてきているのではないかとも思っている。 そんなとき妻が誘拐される。アメリカ留学の経験のある妻は翻訳小説の下訳のアルバイトをしていて、26日にその原稿を届けに出たまま帰ってこなかった。 一方、警備部の幹部に脅迫状が届く。 2日後にはそのための捜査本部が出来る。樋口はそれに参加しなくてはならないが、個人的な事情は出来るだけ自分で解決したいと思っている。この辺が固い。 妻を探す日に余裕がなくなって、樋口は夜を徹して活動を開始する。以前仕事で組んで以来の付き合いをしている、氏家が力添えをしてくれることになる。彼は物事にこだわらない独特のキャラクターではあるが洞察力も持っている優秀な警官で、面白い。 一方、妻の恵子は、優秀な夫を信じて必ず救い出してくれると信じている。犯人は素顔を隠してマスクを被ってはいるが、紳士的で身の危険はなさそう。 樋口の捜査は順調に進み、誘拐に使ったらしい白いミニバンにたどり着く。 恵子も夫の捜査が近づいてくる気配を感じる。 ミステリには色々な場面が登場する。作家の苦労がしのばれるが、テロを装う暴力的な背景を持つ犯罪。ハイテクを駆使する犯人。裁判劇。冤罪。復讐犯。古典的な本格ミステリ。 さまざまな場面が背景になって話は年々密度が増してきている。 出来のいいミステリには引き込まれて時間を忘れることが多いが、複雑な背景はそれを理解するのに骨が折れる。 この樋口顕係長の話は一般家庭の身近な話題で読みやすく彼の性格も親しみを感じる。 職場での立場や、警察機構は特殊な世界かもしれないが、人間生活の喜怒哀楽や生き方など、さまざまな場面が実感される。タマにはこういうのアリです。
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警視庁の刑事・樋口の妻が誘拐された。別件で警備部長を脅迫する手紙が届いたため、樋口はその捜査本部が立ち上げられるまでに何としても誘拐事件を解決しなければならない。普通の感覚ではそんなことそっちのけで警察の力を使って誘拐事件にリソースを注ぐべきだと思うところだが、樋口には刑事故の葛藤があるため、孤独な捜査に臨むことになる。それを助けてくれるのは、以前捜査で協力したことがある生安課の氏家。どこかシニカルなところがあるものの、頼れる相棒となって身内の事件に心を乱される樋口を支える。まるで問答のような二人のやり取りが面白い。ところどころに挟まれる誘拐された妻恵子のパートから、犯人のパーソナリティが明るみになっていき、それが読者にとって樋口たちが追う犯人象のヒントとなっていく。 誘拐されて初めて、自分は妻のことをよく知らなかったのだと気付かされる樋口。公式には動けないからこそ心許ない細い線を辿るような捜査。そこにミステリーの醍醐味が詰まっている。たとえそれぞれに問題を抱えていたとしても、家族はやはり家族で、それも一つの形。 登場人物がしっかりキャラ付けされており、その時代を捉えた視点が強調されているのがこのシリーズの特徴。主人公の樋口も体育会系のいかにもな刑事ではないところも一風変わっている。隠蔽捜査シリーズの竜崎とはまた違った魅力がある。 個人的に前作の『リオ』はあまりハマらなかったが、この作品は面白かった。
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