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ゆかいなかえる 世界傑作絵本・アメリカの絵本
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 福音館書店 |
発売年月日 | 1964/07/01 |
JAN | 9784834000337 |
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商品レビュー
4
42件のお客様レビュー
初版は今から60年前。図書館で借りたのだけど、2009年の時点で93刷。すごいね。こんなに長く読み継がれているのは、それだけ優れているということ。かえるたちの表情や動きなど生き生きしていて、見ていて楽しい。
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1964年発行、なんと60年前‼︎ でも古さを感じず、逆にセンスあふれている。 各動物たちの表情が豊かで素晴らしい♪
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ヒグチユウコさんが気になった絵として、ある著書で取り上げていた作品で、見てみると確かに『ゆるい絵で印刷も版ズレみたいな感じ』が、なんともアバウトであっけらかんとした、脳天気ぶりをそのまま映し出したかのような、「かえる」達の姿を表現しているように思われた。 私的には、青を基調...
ヒグチユウコさんが気になった絵として、ある著書で取り上げていた作品で、見てみると確かに『ゆるい絵で印刷も版ズレみたいな感じ』が、なんともアバウトであっけらかんとした、脳天気ぶりをそのまま映し出したかのような、「かえる」達の姿を表現しているように思われた。 私的には、青を基調とした絵の構図が風流な涼しさを醸し出しつつ、それがそのまま夜の場面にも活かされているのが新鮮に感じられたが、最も感銘を受けたのは作者紹介に掲載されていた、ジュリエット・ケペシュ(私の借りた第92刷はケペシュ表記で、こちらの方がより本来の発音に近いと判断したとのこと)の言葉『生きものたちの動くフォームが、何よりも絵の教師だ』であり、まさに伸び伸びと喜びに満ち溢れた開放的な姿を、後足を長くすることで、よりダイナミックに表現していた、そんな描き方には、かえるを通して生き物に対する敬意が窺えるようであった。 そして、そうした姿勢は、かえるの一生も危険と隣り合わせであることを、改めて実感させられたことから始まり、せっかく多くの卵を産んだのに魚にまとめて食べられてしまい、その時、たまたま流されて助かったのが、たったの4つであり、本書はそうした経緯で生き残った4匹のかえるたちであるにも関わらず、そこでは悲壮感など全く無かったかのように振る舞っている、そんな姿に何か考えさせられるものがあるような気がした、それは世の中の理がありながらも、それを覆すことだって可能なのではないかといった、現実はやり方次第で変えられるのかもしれない、ひとつの可能性ではないかと思われた。 それは、かえるにとって相手をよく知ることでもあるようで、彼らにとっての危険は魚だけではなく、サギや亀などもそうであり、それに対して彼らは、どうすればやり過ごすことができるのか、よく考えていながら、その行動に対して絶対的な自信を持っている、そんな様子には絵本ならではの楽しさがありながら、ある程度リラックスした気持ちでいた方が物事は上手くいくことを教えてくれているようにも思われたが、その一方で彼らもお腹が空いたときはトンボの卵を食べたりと、結局は同じ事をやっているのだけれども、それが天敵の存在する動物社会で生きていくための厳しさなんだということも同時に描いていて、そこには現実の厳しさを受け入れながら、それに抗って楽しく生きたい思いもあった、そう考えると『ゆかいなかえる』というタイトルには、どこか言葉以上の意味合いが込められているようにも感じられて、その楽しさの裏には、真摯で直向きな生きることへの思いが潜まれているのかもしれない。
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