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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2007/08/20 |
JAN | 9784087462005 |
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商品レビュー
3.7
79件のお客様レビュー
近い未来にありそうで、リアルに怖い
自然災害は、逃れようがない。故に、いかに正確にシミュレーションし、いざという時に備えるかが、鍵となる。東京をマグニチュード8の地震が襲う、という設定の本書。近い未来にありそうで、リアルに怖い。
midori
巨大地震を扱ったヒューマンドラマ。 救出にむかったヘリが墜落するシーンが圧巻で今でも鮮明に覚えている。 自然からの警告を聴ける人でありたい。情報は隠蔽するものではないはずだ。 人は相手を切り裂く鉤爪も持たず、相手を噛みちぎる鋭い牙も持たぬ。 では何が強かったのか? ①集団の...
巨大地震を扱ったヒューマンドラマ。 救出にむかったヘリが墜落するシーンが圧巻で今でも鮮明に覚えている。 自然からの警告を聴ける人でありたい。情報は隠蔽するものではないはずだ。 人は相手を切り裂く鉤爪も持たず、相手を噛みちぎる鋭い牙も持たぬ。 では何が強かったのか? ①集団の力。②創造力。 人は集団の中で類まれなる個としての力を発揮し社会を支える生き物だと思う。飛行機、自動車、携帯電話などは、最初は頭の中の産物で、それを形にしてきた。 間違っていれば文明は滅ぶ。幾度となく繰り返されてきたのは歴史を見ても明らかだろう。どんな世界を自分が亡き後も残すのか?改めて問いたい。
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地震大国日本に暮らすものとしては、小説の中の話とは言え、とてもリアルで恐ろしく、大変興味深く読ませてもらった。 若い研究者瀬戸口は地震予知システムを作り上げ、かつての地震学の権威遠山とともに、その事実を世間に伝え被害を最小限に食い止めようと奮闘する。自分たちの考えに固執し、新しい...
地震大国日本に暮らすものとしては、小説の中の話とは言え、とてもリアルで恐ろしく、大変興味深く読ませてもらった。 若い研究者瀬戸口は地震予知システムを作り上げ、かつての地震学の権威遠山とともに、その事実を世間に伝え被害を最小限に食い止めようと奮闘する。自分たちの考えに固執し、新しいものを知ろうともしない偉い先生方。その堅い頭にイライラしながらも『まあ、現実はこうなるよなぁ』と変に納得。逆に瀬戸口たちの意見を聞き入れた都知事に対しては、『こんな簡単に信じちゃって大丈夫??』と心配してしまった。 まあ、そこがフィクションならではなんだろうけど。 そしてマグニチュード8の東京直下地震が起こる。ビルの倒壊、交通のマヒ、多発する火災、インフラの停止……自然の猛威の前に都会の人間はなすすべなく翻弄される。倒壊した建物の下敷きになり亡くなった人、高速道路で多重事故に遭い亡くなった人、たくさんの帰宅困難者、自宅を失い集まった避難民たち…全てが現実にも起こりうることで、不安と焦りを感じた。 しかも現実には瀬戸口はいない。地震予知のシステムもできてはいない。建物の耐震化も完全ではないし、ハザードマップもどれほどの人が真剣に読んでいるか…きっと被害はこの小説の中より大きくなる。 地震対策は票にはならない…と政治家が諦め、いつ起こるか本当に起こるかもわからないものにお金を使うことはもったいない…と国民が思っているうちは、この国はまた何度でも大震災で大きな損害を繰り返すのだろうなぁ。
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