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半島を出よ(下) 幻冬舎文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
| 発売年月日 | 2007/08/06 |
| JAN | 9784344410015 |

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半島を出よ(下)
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商品レビュー
4.2
173件のお客様レビュー
18年ぶりに再読。なんで今再び読もうかと思ったか、高市さんが総理大臣になってから、周辺国の有事のことで騒ぎ出した。「ママ、戦争とめてくるわ」とか、訳分からんこと言い出したりして。 タイムリーな再読になると思ったからです。 私は防衛力というのは、国が行う最大の社会保障だと思ってい...
18年ぶりに再読。なんで今再び読もうかと思ったか、高市さんが総理大臣になってから、周辺国の有事のことで騒ぎ出した。「ママ、戦争とめてくるわ」とか、訳分からんこと言い出したりして。 タイムリーな再読になると思ったからです。 私は防衛力というのは、国が行う最大の社会保障だと思っている。 現実的に考えれば、平気で領海を犯して来たり、近海にミサイルを撃ち込んでくる国が海を挟んで隣にいるという現実を受け止めなければ行けないと思う。ミサイルが発射されたことを確認してから、考えましょうでは遅いのである。 チベットを侵略し、香港の自由を踏み躙り、天安門事件では自国民の殺戮を繰り返した。何と恐ろしい国が隣にあることか。 その時、日本は戦えるか? 「半島を出よ」というこの作品はそれを問うているのでも、あると思う。そういうことを考えるのに、最適な本だと思う。 膨大な情報量を丹念に緻密に積み上げてできている物語です。圧倒されます。 そして、いつもの生々しいバイオレンスな作風は相変わらずの村上龍。 よくよく考えると、そういうリアルな生々しい表現を使うことで、より一層暴力的なものへの嫌悪感をかきたてているのではないかと、ふと思いました。 対照的に、下巻の後半部分は、とても優しさに満ちた美しい物語になっている。 それまでの、生々しい表現に満ちた文体とはまるで違うことに、ちょっとホッとした。 と同時に、村上龍という作家の厚みを感じた。
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最後の300ページくらいはメチャメチャ面白かったんだけど、こんなに長い必要があったのか。 個人的な好みなんだけど、もっと要約しても良かったと思う。盛り上がる章と退屈な章が交互にあって、なかなか読み進まなかった。 あくまで個人的な感想ですが。 けど、面白い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
本作を読み終えて最も強く残ったのは、北朝鮮特殊部隊「高麗遠征軍」の描写に宿る圧倒的なリアリティだ。単なる軍事エンターテインメントの枠を超え、組織を成立させる民族的な背景や、その内側で揺れ動く個人の精神構造が緻密に描かれている点に大きな学びがあった。 民族性と軍事論理の融合 彼らの強靭さは、単なる兵器の性能や訓練量に由来するものではない。その根底にあるのは、飽食の日本とは対極にある「飢え」の記憶と、自分たちこそが真の朝鮮民族であるという強烈な選民意識、そして「遺恨(ハン)」に基づいた生存本能だ。 インテリ層が抱える「知性の孤独」 また、武闘派の兵士とは一線を画す、ハン・スンジンらエリート層(インテリ勢)の内面的な葛藤が物語に深い悲劇性をもたらしている。 高度な教育を受け、外部世界を客観的に認識できる知性を持っているからこそ、彼らは自国の体制が抱える歪みや、国際社会における自分たちの絶望的な立ち位置を誰よりも理解している。日本側の甘い対話路線を冷徹に見抜きながらも、決して相容れることのない断絶に直面する彼らの姿は、単なる「敵役」ではなく、出口のない孤独を抱えた一人の人間として映った。 総評 「機能不全に陥った日本のシステム」と「機能しすぎて破綻に向かう北の軍事システム」。この対比を通じて、真のリアリティとはカタログスペック上の武力ではなく、それを行使する人間の思想的背景と生存への執着にあるのだと痛感した。 国家が個人の尊厳を飲み込むとき、知性はいかにして沈黙し、あるいは抗うのか。本作が提示した問いは、刊行から年月を経た現在の国際情勢においても、いささかも色褪せることなく牙を剥いている。
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